アドビは3月13日、第95回アカデミー賞編集賞を受賞した『エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス』のほか、同賞にノミネートされた10作品において「Premiere Pro」などのアドビ製品を使用していたことを発表した。
第95回アカデミー賞にノミネートされた『エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス』、『ブラックパンサー/ワカンダ・フォーエバー』『トップガン マーヴェリック』など10作品において、Premiere Pro、Photoshop、After Effects、Illustrator、Frame.io、Substance 3Dなどが映画制作に使われたという。
本年度アカデミー賞に最多11ノミネートを果たし、編集賞、作品賞、監督賞、主演女優賞、助演男優賞、助演女優賞、脚本賞の7冠を達成した『エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス』は、Premiere Pro、After Effects、Frame.ioを駆使して制作したという。なお、同作は、PremiereProで編集された映画として、作品賞と編集賞の両方でノミネートされた最初の作品とのことだ。
なお、アドビは今回のアカデミー賞のノミネート映画作品3作に関する内容を、同社の公式YouTube「Adobe Video&Motion」およびAdobe Blogにて公開している。
Adobe公式YouTubeでは、『エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス』に関して、Premiere ProとFrame.ioを使って同作がどのように編集されたのか、その舞台裏を紹介。映画編集者のPaul Rogers氏が、同作で使用したお気に入りのPremiere Proエフェクトとその機能を動画で紹介している(英語)。
Adobe Blogでは、『ブラックパンサー/ワカンダ・フォーエバー』に関して、VFXラボであるPerceptionのチームが、Premiere ProとAfter Effectsを使用してエンディングタイトルシーケンスを制作したことをとりあげている(英語)。
また、同じくAdobe Blogにて、「トップガン マーヴェリック」のスクリーンUIデザインを担当したジェイセ・ハンセン氏が同映画のクリエイティブプロセスや、IllustratorでデザインしてAfter Effectsでアニメーションさせた理由も紹介している(英語)。