AirDropで受け取った昔の写真が見つからない...受信していることが確かであれば、必ずどこかに保存されているはずです。種明かしをするその前に、写真ライブラリにおける画像ファイルを並べるルールを整理しましょう。

iOSの写真アプリは、JPEG/HEIFファイルに埋め込まれた「EXIF(イグジフ)」と呼ばれる情報を参照します。EXIFには解像度やシャッタースピード、ISO感度や位置情報といった画像にまつわるさまざまな情報が記録され、そこには撮影日時も含まれます。スマートフォンを含むデジタルカメラのほとんどが、撮影した写真へEXIFを記録しています。

ただし、iOSの写真アプリは「画像ファイルの最終変更日」が古い順に写真を並べます。10年前にパソコンに取り込んだ写真をiPhoneへAirDropしたとして、10年前そのままの状態であれば、写真ライブラリ上では10年前の位置に並べられているはずです。

写真に修正をくわえ新規ファイルに書き出すと、事情は変わってきます。書き出したのが今日だとすると、画像ファイルの最終変更日は今日ですから、AirDropされたその写真はもっとも新しいものとして写真ライブラリに保管されます。EXIFの撮影日時は変更されなくても、画像ファイルの最終変更日が変われば並び順も変わります。10年前に撮った写真が最新の写真として扱われている可能性もあるのです。

とにかく急いでAirDropされてきたはずだが行方不明の写真を探したいということであれば、アルバムタブにある「最近の項目」をチェックしましょう。そこでは写真ライブラリに追加された順に写真が並べられるので、撮影日時/最終変更日の区別なしに、AirDropされてきた写真がいちばん手前に表示されているはずです。

  • AirDropで受け取った昔の写真が見つからないときには、アルバムタブの「最近の項目」をチェックしましょう