今回は、ヨドバシカメラ マルチメディア横浜にG-SHOCKの直近の売れ筋ベスト5を尋ねました。

コロナ禍の影響でテレワークが広まった時期は、G-SHOCKだけでなく腕時計全体の売れ行きが落ち込んだといいます。社会活動が平常時の水準に戻りつつある現在、どのような売れ方をしているのでしょうか。

カメラ専門チームで腕時計にも詳しい三好孝征氏は「ビジネスシーンでも使いやすいモデルが増えていて、仕事盛りの層を中心によく売れています。デザインの多様性もあって、女性人気も伸びていますよ」と言います。

  • ヨドバシカメラ マルチメディア横浜のG-SHOCK売り場。三好孝征氏に案内してもらった

腕時計全体の勢いが戻った現在、どんなG-SHOCKが売れているのでしょうか。「G-SHOCK選びの三カ条」を踏まえて追いかけていきましょう。

<G-SHOCK選びの三カ条>

  • スペックのなかでも、電池式とソーラー式の確認は重要。末永く使うならソーラー式がお勧め。
  • メインで使うシーンに合わせてデザインや質感を見極めるのが醍醐味。
  • アウトドア用途ならセンサーや機能のバリエーションも妥協せずに比較したい。

※本文と写真で掲載している価格は、2023年2月8日14:30時点のもの。日々変動しているので、参考程度に見てください。

第1位:スマホリンクにも対応したフルメタル「GM-B2100D-1AJF」

一番人気に挙げられたのは、2022年8月に登場したフルメタルバンドのアナログ/デジタルモデル「GM-B2100D-1AJF」でした。電波ソーラーに加え、Bluetoothによるスマホとの連携によって時刻情報を取得する機能を備えています。取材時の価格は57,200円でした。

「天面を円周状のヘアライン加工で仕上げ、斜面はミラー研磨しています。比較的新しく、スーツに合うデザインということで好まれる方が多いモデルですね」

  • 「GM-B2100D-1AJF」(中央)

第2位:趣味のコレクションとして人気の「MASTER OF G レンジマン」

2位は、デジタルタイプの「MASTER OF G レンジマン」。なかでも、イエローを差し色にした2023年1月発売モデル「GW-9400YJ-1JF」の指名買いが目立っていましたが、取材時にはすでに売り切れに。標準モデル「GW-9400J-1JF」の価格は36,960円でした。ソーラー駆動の電波時計です。

「高度と方位、気圧/温度のトリプルセンサーを備えたアウトドア向けのシリーズで、趣味の時計としてお選びいただく方が多い印象です。なかでもGW-9400YJ-1JFの勢いはすごかったですね」

なお、G-SHOCK全体のアナログとデジタルの人気比率はおおよそ互角とのことです。「ビジネス用途になるとアナログ優勢になりますが、趣味を含むプライベート用の需要も大きいですからね」

  • 「MASTER OF G レンジマン GW-9400YJ-1JF」

  • 「GW-9400J-1JF」(左)と「GW-9400BJ-1JF」(右)

第3位:オンオフ両方で巻きたい人が多い「MT-G」

3位は、メタル素材と樹脂素材を融合したアナログシリーズ「MT-G」のシルバーモデル「MTG-B3000D-1AJF」でした。電波ソーラーとBlueooth接続の対応しています。価格は105,600円でした。2022年10月発売です。

「自分へのご褒美といいますか、ずっと欲しくてボーナスなどのタイミングで指名買いされるケースが多いモデルですね。仕事でもプライベートでも腕に巻きたいという方が多い印象です。限定色のバリエーションモデルもやはり人気がありますね」

  • 「MTG-B3000D-1AJF」(右)と限定モデルの「MT-G MTG-B3000FR-1AJR」(左)

第4位:2022年の一番人気モデル「GMW-B5000D-1JF」

4位は、2022年を通して一番人気だったという「GMW-B5000D-1JF」です。G-SHOCK初号機「DW-5000C」のスクウェアデザインを踏襲したデジタルタイプのフルメタルモデルで、2018年9月に登場して以来、高い人気を維持しているといいます。電波ソーラーとBluetooth接続機能を備え、価格は52,800円となります。

「発売当初からのヒットが続いて、今は定番シリーズ化している感がありますね。GMW-B5000D-1JFを中心に、バリエーションモデルも広く売れています」

  • 「GMW-B5000D-1JF」(右から2番目)

  • 5000シリーズのバリエーションモデル

第5位:2100シリーズのラバーバンドモデル「GA-B2100-1AJF」

5位に入ったのは、1位の「GM-B2100D-1AJF」と同じ2100シリーズに属するラバーバンドの「GA-B2100-1AJF」でした。電波ソーラーやBluetooth接続に対応する点は共通しています。2022年5月発売で、価格は17,600円でした。

「この八角形のデザインを好む人は多くいらっしゃいますね。ラバーバンドモデルもカラーが豊富で、ブラックの『GA-B2100-1AJF』を中心に幅広く売れています。少しお安めで電池式のバリエーションもありますが、総合的にはソーラー式のほうが売れています」

  • 「GA-B2100-1AJF」(写真中央)

はみ出し情報・・・憧れ系ナンバーワンは「MR-G」

第3位「MT-G」シリーズと同じ“自分へのご褒美”系では、G-SHOCK最高峰の「MR-G」シリーズが無視できないといいます。28万円から33万円までバリエーションが並ぶなかでも、とりわけ高い人気があるのが武具の「赤備え」をテーマにした「MRG-B2000B-1A4JR」と、同じく「勝色」をテーマにした「MRG-B2000B-1AJR」とか。価格はともに33万円です。

「ずっと安定して憧れの位置にありますね。ボーナスや臨時収入が入ったとき、あるいは何かの記念にいつか買おうと。心の底でそう思っている人が多いシリーズだと思います。見ていく方も多いですしね」

  • 「MRG-B2000B-1A4JR」(右)と「MRG-B2000B-1AJR」(左)