米Luma Touchは2月24日(現地時間)、動画編集アプリ「LumaFusion」のAndroid版とChrome OS版をリリースした。Google PlayとSamsung Galaxy Storeから入手できる。価格は29.99ドル。ベータ期間中にベータ版を19.99ドルで購入したユーザーは無償で正式版にアップデートできる。

LumaFusionは、iPad OS/iOSで抜群の人気を誇るモバイルデバイス向けの動画編集アプリだ。2016年の提供開始以来、110万回以上ダウンロードされ、書き出されたプロジェクト数は6800万を超える。2021年にAppleの「App Store Awards 2021」で「ベストiPad App」を獲得した。

使いやすいユーザーインターフェイス。初心者向け以上の機能を揃えて、モバイルデバイスで快適に利用できる。外出時、移動時でも手軽に本格的な動画編集に取り組めることから、LumaFusionをメインツールに動画を作成しているYouTuberもいる。

Android/Chrome OS版は、LumaFusion 2.4の機能をベースに、AndroidとChrome OSのOS機能を活用できるように構築した。メディアライブラリ、マルチ編集トラック、タイムライン・プレビュー、レイヤーエフェクト/グリーンスクリーン/ルマキーとクロマキー/ブラー/歪み/スタイル/カラーといったエフェクト機能、豊富なアスペクト比をサポートするプロジェクト管理などLumaFusionのコア機能を備える。動作要件は、Android 10以上、3GB以上のRAM(デイバスの仕様によって利用できるレイヤー数が異なる)。

現時点ではiPad OS/iOS版との違いが多く(24日時点のiPad OS/iOS版の最新版はv3.2.3)、iPad OS/iOS版との間のLumaFusionプロジェクトの共有は制限されている。しかし、様々なデバイスで使用できるLumaFusionの長所をさらに多くのプラットフォームで活かせるように、将来的にはLumaFusionプロジェクトを完全共有できるようにするとのこと。

サブスクリプションを採用する高度なアプリが増える中、買い切りで提供されているのもLumaFusionが好まれる理由の1つになっている。ただし、サブスクリプションではないので、両方のプラットフォームで使用する場合はiPad OS/iOS版とAndroid/Chrome OS版の両方を購入する必要がある。