finalは、平面磁界型ヘッドホン「D8000 Pro Edition」の限定生産モデル「D8000 Pro Limited Edition」を4月7日に発売する。価格はオープンプライスで、店頭価格は59万8,000円前後を見込む。
繊細な高域、開放感と量感のある低域を両立した、最上位ヘッドホン「D8000 Pro Edition」の音質を継承。外装にマットブラック&ゴールドの限定カラーを施し、和紙を使った特殊生地による新開発イヤーパッドを装備しているのが現行機種との違いだ。「秋のヘッドフォン祭2022」に出展していた製品の発売日と価格、詳細仕様が正式に決まった。
直営店「final STORE」と直販サイト「final公式サイト」、フジヤエービック Part3で2月24日に予約受付を開始する。国内限定80台で、売り切れ次第終了となる。
D8000 Pro Limited Editionの詳細
AFDS(エアフィルムダンピングシステム)を搭載し、平面磁界型の繊細な高域とダイナミック型の量感と開放感ある低域を両立したヘッドホン「D8000」(2017年発売)。finalでは、一般的なコンシューマーより大きめの音量で聴取したいという録音のプロからの要望を受け、D8000をベースに「D8000 Pro Edition」を開発、2019年に発売している。新製品のD8000 Pro Limited Editionにも、Pro Editionと同様の音質設計を採用した。
“聴取音量が大きくなるにつれ、低域が聴こえやすくなる”という人間の聴覚特性に配慮しており、ダイナミックレンジの広いクラシック音楽などの聴取を得意としていたD8000に対し、D8000 Pro Limited Editionはダイナミックレンジの狭いポップスやロックなどの楽曲を聴くときにも、解像感が高く感じられる音質になったという。感度は98dB/mWで、インピーダンスは60Ω。
ハウジング部は、通常モデルのブラックのシボ塗装仕上とは異なるマットブラックの塗装を、ハウジング内部のパンチングメタルパーツにはゴールドメッキ加工を施した。アルミマグネシウム合金切削筐体を採用し、長期使用を想定して修理を容易にする設計は既存のPro Editionと共通だ。精度を追求し、自社工場で生産している。
イヤーパッドは開放型。表面素材として新たに、ドライな肌触りと耐久性を兼ね備える和紙を使った特殊生地を採用。ケーブルは着脱式で、入力が4.4mmで長さ1.5mのOFCブラックケーブルと、XLRプラグで長さ3mのOFCシルバーコートケーブルの2種類を同梱する。重さは523g。
各種ケーブルを収納でき、持ち運びやすいプロテクトケースが付属。製造番号を記載したステンレス製プレートも同梱する。