アップルの高音質スピーカー「HomePod」が満を持して復活し、さまざまな改良を加えた第2世代モデルが登場します。初代HomePod、価格の高さもあって日本ではあまり普及しなかったように感じますが、どのような部屋でも重低音が利いたクリアで上質なサウンドを楽しませてくれる点は、一度体験すると手放せなくなるほど。知る人ぞ知る存在だったHomePodの突然の販売終了から約2年、見事に復活した第2世代HomePodは、元祖HomePodのサウンドを知らないHomePod miniの愛用者に刺さりそうだと感じました。
際立つ高音質サウンドは健在
元祖HomePodの後継となる第2世代モデルが2月3日に登場します。第1世代のHomePodは2021年3月に販売を終了し、それ以降は低価格でコンパクトなHomePod miniのみが長らくラインナップされていたので、“元祖”の血を受け継ぐ第2世代モデルの復活に驚いた人も多いのでは?
第2世代モデルを使い始めてすぐに感じたのが、第1世代モデルで特徴的だった「見た目、使いやすさ、サウンド」が忠実に継承されていること。
メッシュをまとった特徴的な外観を受け継ぐ第2世代モデルをデスクに置いて電源につなぎ、簡単な設定作業を済ませれば、ものの5分もかからずにApple Musicの楽曲が再生できました。デスクの天板にズシズシと響くような重低音を響かせつつ、こもる印象のないクリアなサウンドは、第1世代モデルで慣れ親しんだ“際立つ高音質”でした。
「HomePodをどこに置いても、どのような楽曲でも常に高音質で楽しめる」ための工夫も継承しています。HomePodが設置された室内空間の壁の反射音を自動で分析しつつ、再生している楽曲をリアルタイムに解析し、音質を最適にチューニングする空間認識機能がそう。ボーカルはダイレクトに聞こえるように再生しつつ、演奏は壁への反射も利用して包み込むように再生します。
Apple Musicの空間オーディオ再生に対応、1台でもOK
外観や使い勝手、サウンドは第1世代モデルを色濃く継承していますが、新機能もいくつか追加しています。
まず1つが、空間オーディオへの対応です。ドルビーアトモスに対応したApple Musicの楽曲は、1台のHomePod単体でも空間オーディオが再生できるようになりました。同じHomePodを2台用意してステレオペア再生をすれば、より自然な広がり感のあるサウンドが楽しめます。
音響面以外では、Matter規格のスマートホームのアクセサリーに対応した点が挙げられます。Matterはスマートホームの標準的な規格として対応製品が増えつつあり、多くのスマート家電が接続できるようになります。映画を見たらカーテンを自動で閉める、といった便利な連携も可能。新たに、内蔵のセンサーで室内の温度や湿度が確認できるようになったので、その情報を用いた連携もできるようになるでしょう。
奮発してでも体験してほしい極上サウンド
第2世代HomePodの価格は44,800円と、14,800円で購入できるHomePod miniより3万円高い値付けとなっています。確かに高価ですが、配線や設定の手間が最小限で済み、設置場所を気にすることなくデスクの空いている場所に置くだけで極上のサウンドを楽しませてくれる点は、HomePodならではの魅力。すでにHomePod miniを気に入って使っている…という人こそ、HomePodの際立つ高音質を体験する価値があると感じます。