セイコーウオッチの高級ブランド「グランドセイコー」から、信州にある諏訪湖をデザインモチーフにした新作が登場した。発売日は2月10日。価格は115万5,000円。

  • グランドセイコー「SLGA021」

グランドセイコーと信州はゆかりが深く、初代グランドセイコーは、信州の諏訪精工舎から誕生。ぜんまい動力と水晶(クオーツ)の正確な振動を融合したセイコー独自のムーブメント「スプリングドライブ」も、セイコーエプソン 塩尻事業所内「信州 時の匠工房」で生み出された。

新作の「SLGA021」は、信州 時の匠工房からほど近くにある諏訪湖をモチーフとして、グランドセイコーのブランドフィロソフィー「THE NATURE OF TIME」を表現。自然や季節の移ろいからインスピレーションを受ける感性と、道を究めて「時」の本質に迫ろうとする匠の姿という、日本の精神性を表している。

深いブルーのダイヤルには、立体的な陰影を描く「ミナモパターン」を施した。これにより、ほの暗い夜明け前、湖面を渡る風に波がさざめく諏訪湖の情景を思わせ、スプリングドライブ特有の滑らかな秒針の動きとともに、湖畔の静けさの中に感じられる時の移ろいを伝える。

  • ミナモパターンは、職人が手で模様を彫りだした金型をもとに作っている

搭載するスプリングドライブムーブメント「キャリバー 9RA2」は、サイズの異なる大小2つの香箱「デュアルサイズバレル」を採用し、120時間という長いパワーリザーブを実現。平均月差±10秒と、ぜんまいで動く時計としては高精度な点も特徴だ。水晶とICというクオーツ式の機構を併せ持つスプリングドライブならではといえる。

裏ぶたはシースルーバック。信州地方で見られる霧氷を表現した「信州霧氷仕上げ」により繊細な質感をまとったムーブメントと、ブルースチールのインジケーター針がのぞく。

ケースとブレスレットの素材はザラツ研磨のステンレススチール、ケースサイズは外径40×厚さ11.8mm、風防は内面無反射コーティングのデュアルカーブサファイアガラス、防水性能は10気圧。

  • シースルーバックの裏ぶたから、「キャリバー 9RA2」の動きが見える

  • ザラツ研磨によって歪みなく平滑に仕上げている