米国の新興自動車メーカー・Rezvani Motorsが、新型の市販SUV車「Vengeance」を発売した。……のだが、同社が「世界で一番タフなSUV」と表現するこのクルマ、車両オプションとして防弾・防爆・耐電磁パルスなど、あまりにオーバースペックすぎる防犯対策オプションが用意されていると、ネットで話題になっている。曰く「アメリカ人は何と戦ってるんだ\(^o^)/」と。
話題となっているのは、日本語に訳すと「復讐」という意味となる「Vengeance」と名付けられた新型SUV。5ドア3列シートのSUVなのだが、「装甲板を備えた軍用車両」をモチーフにデザインしたという外観は、もはや装甲車だ。
見た目こそ軍用車両のようなゴツさだが、高級車同様のハイエンドな内装や設備を備えている。例えば座席ヒーターや、ステアリングヒーター360度カメラシステム、アクティブパーキングアシスト、AR(拡張現実)によるナビゲーション機能などだ。それもそもはず、どうやら「Vengeance」のベース車両はキャデラック「エスカレード」なんだとか。
そしてこのクルマのとっておきが、「Bullet Proof Military Package」という防犯対策オプションだ。これがあまりにオーバースペックすぎるのだ。具体的は、防弾ガラスや、ミリタリーランフラットタイヤ、電磁パルス(EMP)保護機能、催涙スプレー噴射機能、ドアハンドルの電気ショック機能、車体底面の防爆構造、赤外線暗視システムなど。また、防弾チョッキやヘルメット、ガスマスクなどの乗員用の装備も用意される。
車両サイズは全長220インチ(5,588mm)、全幅88インチ(2,235mm)、全高78インチ(1,981mm)と巨大で、重量は2,812kgから、フル装備だと3,719kgにもなる。エンジンは最大682馬力の6.2リッター V8 ガソリンエンジンで、ディーゼルのグレードもある。価格は標準グレードが28万5,000ドル(日本円で約3,700万円くらい)で、フルオプション価格だと78万ドル! とハマーだって何台か買えるお値段だ。
Rezvani Motorsはこの「Vengeance」について、「SFビデオゲームのコンセプトカーを人々の車道に置くことが目標だった」とコメントしている。
ネット上では「・・いつも思うがアメリカ人は何と戦ってるんだ\(^o^)/」「『やって良いことはやりすぎるぐらいが丁度良い』byアメリカ人」「悪用されない事を祈る」「これは厨二心をくすぐられるなw」などの声が寄せられた。