カメラアプリの位置情報サービス利用を禁止したり、撮影後の写真から位置情報を取り除いていたりしないかぎり、iPhoneで撮影した写真には緯度経度および撮影日時が記録されています。だから正確な撮影位置を割り出すことは容易ですが、その基準が"ざっくり"となると...。
しかし、心配にはおよびません。写真アプリにはなかなか賢いAI機能が装備されており、都道府県や市町村といった住所にも使える正式な行政区分はもちろん、"ざっくり"とした地域名で検索することも可能です。
たとえば、地方名。関東や中部、四国や九州といった地方名で検索すれば、そのエリア内で撮影された写真がヒットします。東海や北陸といった小区分には対応しないものの、撮影地点をもとにざっくりと検索するという点では、狙いどおりではないでしょうか。
対象を行楽地というくくりで考えると、「公園」というキーワードも便利に使えます。国営昭和記念公園や小田原城址公園といった比較的狭い範囲の公園はもちろんのこと、「富士箱根伊豆国立公園」や「玄海国定公園」といった広い範囲を指す公園も含まれますから、思い出の観光地をざっくり検索する目的にはピッタリでしょう。
「海」や「山」といった地形と関連したキーワードも、撮影地点をざっくりと検索するときに役立ちます。海外で撮影した写真は、ヨーロッパやアジアという広すぎる範囲は使用できないものの、国名をもとに検索できるので不便は感じないはずです。
なお、それらのキーワードで検索したあとは、画面を下方向へスクロールして「撮影地」欄を確認しましょう。「公園」というキーワードを例にすると、近所の公園から広大な国立/国定公園まで、たくさんの候補が表示されるはずですよ。