オランダで、会計中にレジ係との会話が増える「スローレジ」が本格導入され、成功しているという。スローレジってなんだ?

  • 「孤独」を癒す「スローレジ」が話題、オランダの導入例 - ネット「これはハッピー」

    オランダで、会計中に会話が増える「スローレジ」が本格導入

最近の世の中で、「孤独」は高齢者が直面する主要な問題の一つだ。オランダ統計局によると、オランダでは、75歳以上の人口は130万人おり、そのうち少なくとも33%が中程度の「孤独」を感じているという。

そんな中でオランダのスーパーマーケット「Jumbo」は、ゆっくりな会計で、レジ係と会話をしたい顧客のために「Kletskassa(チャットレジ)」と呼ばれる特別なレジを設置し、高齢者の孤独を解消する取り組みを行なっている。

  • オランダの「Kletskassa」。とても良い取り組みだと思う

「Kletskassa」では、レジ係が食料品をスキャンして、袋詰めする時間をあえて遅くしており、その間にお客さんと会話を楽しむことができるようにしている。当初は高齢者の孤独対策としてスタートしたが、今では全ての年齢層で利用できるように対象を拡大。さらに、地域住民がコーヒーを飲みながら、世間話をするコーヒーコーナーの提供も追加したという。

この取り組みは、オランダ政府の活動「One Against Loneliness」の一環として、オランダにあるVlijmenという町で2019年に初めて導入された。結果として反響が大きく、全国の他の店舗に拡大、200台もの「Kletskassa」を展開しているそう。

ちなみに、こうした「スローレジ」の取り組みは日本でも行われており、大型ショッピンセンターである「ゆめタウン」の一部店舗や、福井県民生活協同組合などで導入されている。

ネット上では「めちゃくちゃ良き」「これはハッピーでいいアイディアだ」「お喋り好きな店員さんもお客さんも幸福度上がりそう」と評価する声のほか、「人情的には素敵だと思うけど、値上げとセットにしないと店がつぶれそうw」「絶対必要だわ…なお人件費…」と人件費を心配する声も寄せられた。