マウスコンピューターは1月18日、クリエイター向けパソコンブランド「DAIV」(ダイブ)のデスクトップパソコンのシャーシをリニューアルし、新モデル「DAIV DDシリーズ」を同日より発売した。各ダイレクトショップや法人窓口を通して販売する。
2016年のDAIVブランド創業時以来の設計刷新で、従来から評価の高かった機能をブラッシュアップしつつ、冷却能力を強化するなどし、Core i9-13900KFやGeForce RTX 4090といった最新チップの性能を引き出せるようにした。
近年、性能向上とともにハイエンドパーツの発熱量や(物理的な)サイズが大きくなる傾向にあり従来のシャーシ設計では搭載が困難になることもあった。そこで今回のリニューアルでは、シャーシでは内部空間をE-ATX対応まで広く設計し、大型グラフィックスカードであっても2基搭載できるようにした。また、大型の空冷ファン搭載可能数を従来の2基から6基に増加、水冷時には、従来は120mmラジエーター×1基対応だったところ、240mmラジエーターを最大2基同時に搭載できるようにした。
あわせて、内部冷却時のエアフローを見直し、電源ユニットは独立したチャンバーに格納するなど、大きな熱源ごとの吸排気の経路を分離する工夫も施した。さらに、リニューアル後も従来シャーシで好評だった、スタジオ内での移動に便利なハンドル、キャスター機能は踏襲。デスクトップパソコンを床に配置する際もアクセスしやすいよう、電源ボタンとUSBコネクタはシャーシ天面に設置した。
全体の外観デザインについては、昨今のテレワークなどのトレンドも踏まえ、ユーザーからの「自宅設置の際、リビングなどに置いても違和感のないやわらかさが欲しい」「自宅作業であっても、気持ちを仕事モードに切り替えられる"道具感"が欲しい」という、一見すると相反する要望の反映を目指し、曲線と直線を組み合えわせた新たな外観デザインを採用している。
今回の「DDシリーズ」の基本モデルとなるのが「DAIV DD-I9G90」で、BTOに対応し、構成と価格の例として、Intel Core i9-13900KF、NVIDIA GeForce RTX 4090、Windows 11 Home 64ビット、64GB DDR5メモリ、M.2 NVMe Gen4 SSD 2TBを搭載し、67万9,800円(税込)。
また、NVIDIA RTX A6000を搭載する用途特化モデルの「DAIV DD-I7N60」も同時発売する。こちらはRTX A6000のほか、Core i7-13700KF、Windows 11 Home 64ビット、64GB DDR5メモリ、M.2 NVMe Gen4 SSD 2TBを搭載という構成例で、99万9,900円(税込)。
■ DD-I9G90 構成例 | |
OS | Windows 11 Home 64ビット (DSP) |
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CPU | Intel Core i9-13900KF (24コア/32スレッド、うちP-コア×8 Eコア×16) |
CPUクーラー | 水冷CPUクーラー (240mmラジエーター) |
GPU | NVIDIA GeForce RTX 4090 GDDR6X 24GB |
メモリ | 64GB DDR5-4400 (32GB×2) |
ストレージ | M.2 SSD 2TB (NVMe Gen4×4) |
光学ドライブ | オプションで搭載可 |
チップセット | Intel Z790 |
ディスプレイ出力 | 背面 DisplayPort×3(7,680×4,320/60Hz)、HDMI×1(7,680×4,320/60Hz) ※最大4画面を同時出力可 |
USB 2.0 | 背面 Type-A×2 |
USB3.0 (5Gbps) | 背面 Type-A×4 上面 Type-C×1(画面出力不可)、Type-A×2 |
USB3.2 (20Gbps) | 背面 Type-C×1(画面出力不可) |
ネットワーク | 2.5GBASE-T/1000BASE-T/100BASE-TX/10BASE-T対応(RJ-45)×1、IEEE 802.11ax/ac/a/b/g/n、Bluetooth 5 |
電源 | 1200W/AC 100V(50/60Hz) 80PLUS PLATINUM |
本体サイズ | 約W220×D510×H525mm(突起部含まず) |
保証期間 | 1年間無償保証・24時間×365日電話サポート |
販売価格 | 67万9,800円(税込) |