2023年になってもドスパラ店舗のオープンは止まりません。年が明けてから間もない2023年1月14日には、ココローズ福山に「ドスパラ福山ココローズ店」(以下、福山ココローズ店)がオープンしました。前日の内覧会とオープン当日の様子をお伝えします。

  • 2023年1月14日に広島県福山市にオープンした「ドスパラ福山ココローズ店」。広島市にもドスパラがあるので県内2店舗目です。なお、広島県福山市は「100万本のばらのまち」として有名です

「ココローズ福山」に新しいドスパラがオープン

広島県には、広島市内に都市型の駅チカ店舗「ドスパラ広島店」がありますが、サードウェーブは近年、地方都市のロードサイドやショッピングモールに比較的広い店舗を続々とオープンしています。

福山ココローズ店も同様で、約330平米メートルと広めの店舗面積を誇ります。ショッピングモールゆえに、駐車場も店舗前20台のほか、施設共用で355台と、十二分な数があります。2022年の経験で言うと、ロードサイド店の多くはオープニングセール時の駐車場が不足しており、駅から臨時シャトルバスを運行、近くの駐車場を臨時駐車場として使用していましたが、今回はオープニングセールといえど、駐車場問題は起こらないでしょう。

公共交通機関の便はやや微妙で、JR山陽本線、山陽新幹線福山駅より徒歩22分、中国バス田中橋経由多治米車庫前行「緑町」バス停より徒歩2分。車は福山駅より約1.8kmです。緑町公園に隣接しているのでわかりやすいでしょう。年中無休で営業時間は11時30分から20時までと、多くのドスパラと同じ。アイテムは約1,500ほど展示・販売されています。

  • 店舗は、ココローズ福山の一番東南側で、福山駅から見て一番遠いところにあります。道路を隔てた右側もモールで結構賑わいがあるところ

  • 最寄バス停は「緑町南」バス停ですが、平日3便しかありません

  • ココローズ福山から東南方向に歩いた「東沖野上」バス停。福山駅前~福山医療センター・川口~卸町行き(41系統)もしくは福山駅前~福山医療センター・川口~多治米車庫前行き(41-1系統)の便数が多く、取材はこちらを利用しました

  • ばらが植えられている道路脇のプランターをあちこちで見かけました。さすが「ばらのまち福山市」です

では、さっそく店内を見ていきましょう。店舗に入ってまずドーンと目に入ってくるのが「理想のPCゲーム環境」。取材時には80インチ×3画面でゲームを楽しめる環境でした。「初めて3画面で『フォートナイト』をやってみましたが、没入感がスゴイ(山代店長)」とのこと。自宅ではなかなか試せない環境なので、来店したらぜひ試してみてください。

  • 店内に入ると、いつものように理想のゲーミング環境(季節がわりを予定)が迎えてくれます。今回は80インチモニター×3台という環境です。左右にキーボードやヘッドセットが置いてあるのがおもしろいポイント

店舗右側はゲーミング周辺機器、一般周辺機器、ネットワーク、中古、自作系パーツ類(マザーボード、グラフィックスカード、電源、CPUクーラー、ケースファン、小物等)が並んでいます。

最近のドスパラ店舗は「一度見てみたかった、触ってみたかった」がテーマ。「推しのストリーマーやプロゲーマーが推奨しているので気になっているけど、自分に合うかわからないし、高いから気軽に買えない」というアイテムをじっくり触り倒すことができます。

総合チェックとして「フィッティングルーム」を用意。ゲーミングパソコンで多数の周辺機器を実際に試せるので、自由に組み合わせてゲームをプレイできます。ゲームは『フォートナイト』のみインストールされていますが、自分のアカウントを使えばほかのゲームをインストールできます(ただし、アカウントのログオフは忘れずに!)。オープニング直後は人が多くてゆっくり触れないと思うので、後日落ち着いてから行くのがいいでしょう。

なお、福山ココローズ店のフィッティングルームは、ドスパラのフィッティングルーム初のデュアルモニター! 全画面でゲームをしつつ、もう1台のモニターで攻略法やチャット等のウィンドウを開けて便利なので、その確認をするのもいいかもしれません。TN液晶とIPS液晶で比べられると最高でしたが「残念ながら同じモニター使ってます。液晶の比較はモニターコーナーでお願いします(山代店長)」とのことでした。

  • 店内右側はゲーミングペリフェラルと自作環境がメイン

  • 店舗入ってすぐ左はいつものようにキャラクターグッズ。『Apex Legends』グッズは少なく、『Minecraft』が多めでした。ネッシーがいない!

  • その奥がゲーミングキーボード。在庫は先の画像でわかるように壁際に並んでいます

  • 店舗奥側はゲーミングマウスがズラリ。実際に触って試せます

  • コンソールゲームからの移行では欠かせないコントローラーも実際に試せます

  • ゲーミングマウスも当然触れます。2万円以上するようなマウスは、実際に試してから購入を検討したいところです

  • ゲーミングパソコンに備え付けのキーボード、マウス、ヘッドセット、コントローラーを組み合わせてチェックできる「フィッティングルーム」。今回デュアルモニターに進化しています!

  • ゲーミングマウスパッドも各種用意。これも実際に動かして確認できるスペースが用意されています

ヘッドセットの「推し製品チャート」が登場

福山ココローズ店での新企画として、ヘッドセットの「用途、予算別の推し製品チャート」が用意されていました。チャートは設問への回答で6パターンに分岐。それぞれ2つの推し製品が出てきます。推し製品はすべて試聴可能なので、合わせてチェックしてみるといいでしょう。

また、最近のドスパラ店舗らしく、マザーボードはASRock、CPUクーラーはDEEPCOOLの専用棚を用意していました。ASRockはストリーマー向けのLiveMixerを強く推しており、自作PC作例にも使っています。DEELCOOLのクーラーもパッケージから出した展示に加えて、一部通電している状態で展示されていました。

  • 福山ココローズ店の新企画。用途と価格によるおススメヘッドセットを教えてくれます

  • めくると、おススメ製品と試聴用の番号、価格がわかる仕組みです

  • 試聴環境はすぐ左にありました。ノートパソコンは視聴用に各種音源が入っています。さらに左にゲーミングヘッドセットがズラリ

  • ゲーミングマウスの棚の裏は電源、反対側は一般ペリフェラルです

  • さらに裏側はネットワーク関係で反対側はファン類

  • ファンのコーナーには、回転数と風量を実感+LED付きファンを実感できるエリアもあります。「予算でファンを軽視しがちですが光らなくてもつけてほしいですね」(山代店長)

  • ファンの角はDEEPCOOLのクーラー展示。下のほうはファンが回っています

  • 店舗右の一番奥が中古コーナー。右手前のデカイやつは自作PCで、こういうのも売れるようです

  • 店舗右側の一番奥は中古に続いて自作用パーツとCPUクーラー類。山代店長のおススメは360mm水冷クーラーで「最近のCPUは発熱が多いのでともかく冷やせ!」とのことでした

  • 店舗中央側に移って奥が液晶モニターとマザーボード。並べきれないマザーボードはブリスターパッケージでの展示です

  • 入口側はマザーボードとグラフィックスカード

  • さらに一列入口側にもグラフィックスカード(反対側は奥から電源の続き)。ドスパラ独占のPALITブランドが目立ちます

  • 今回の店舗はASRock推しで、マザーボードもASRockのLiveMixerシリーズをドーンと展示。LiveMixerはストリーマー向けで、HUBを使わずに多数のUSB機器を直接接続できます

  • 自作PC推しコーナーもLiveMixerを使った作例が置いてありました。このPCは即納で購入可能です(250,770円)

  • 店舗正面奥はケース類。スペースの関係上三段重ねになっており、かつ多面的にチェックできる回転テーブルもなくなりました

  • 店舗一番奥、キャッシャーの右側には高額自作パーツの在庫と価格の表示、注文用の端末。GPU、マザーボード類と別にしているため結構スッキリとまとまっています

  • 1月12日に発売されたばかりの「Core-i9 13900KS」が在庫アリ!? ドスパラ通販でも置いてないレア商品が売ってました

  • レジを見ると……黒いSPECIAL EDITIONの箱が見えます! これはアツい!

  • 端末から番号を入れたら注文可能でした(この画面を表示させてからキャンセルボタンを押してます)

店舗の左側は、サードウェーブのオリジナルパソコン、配信環境パーツ類とASrockの展示コーナー、配信環境デモとオープニングセール中はセールアイテムが並んでいます。セール後はゲーミングチェアが並ぶ予定です。

  • 店舗入って左側はこんな感じ

店舗入ってすぐ左側には、オリジナルゲーミングパソコン「GALLERIA」、「THIRDWAVE」ブランドの一般パソコン、クリエイター向け「raytrek」、「GALLERIA」のコラボモデルが並びます。また平台には、「THIRDWAVE」、「raytrek」が1つずつと、「GALLERIA」のデスクトップ、ノートタイプの展示があります。

ちょっと驚いたのが、平台に「THIRDWAVE」の15インチノートパソコンがあったものの、展示されているほうはミニタワーモデルのデスクトップだったこと。一般パソコンの売れ筋はノートパソコンで、デスクトップモデルが大きく置いてあるのはほかのドスパラ店舗とは「違う」感じがしました。近くの広島店でもデスクトップの展示と即納機があったので、地域性なのかもしれません。広島店は14インチのノートパソコン展示がありました。

平台も環境展示っぽくなっており、「GALLERIA」のデスクトップは曲面ワイドディスプレイ、「raytrek」はペンタブレット付きで展示していました。「THIRDWAVE」パソコンは、実機をなかなか見ることができない8.8インチ超ワイド型 サブ液晶ディスプレイ「KURO-MONI/8.8」と、LEDサウンドモニター「TM-USBSOUNDMETER」が展示されていました。ちょっとした小物ですが見ていて楽しい商品です。

  • 店舗中央の平台は1つだけ。店舗から入って目立つところに「GALLERIA」のデスクトップモデル。ウルトラワイドディスプレイとLogicoolの白いゲーミングペリフェラルで固めた展示でした

  • ペンタブレット付きの「raytrek」とカスタマイズのおススメパネルが並んでいます

  • 反対側は「GALLERIA」の14インチノートと、「THIRDWAVE」の15インチノートパソコン。Twitterチェック用と言われている8.8インチの縦長液晶とLEDサウンドバーの展示は割と珍しいです

  • 店舗入ってすぐ右側の壁際はゲーミングPC「GALLERIA」が並びます。その奥が一般向けPC「THIRDWAVE」、クリエイター向け「raytrek」と「GALLERIA」のコラボモデル。「THIRDWAVE」がミニタワー製品というのは少々驚きですが、タワー型だとGPU搭載製品もあります。手前に見えるのがオープンセール用の特価商品(セール後はゲーミングチェアが並ぶ予定)

  • コラボモデルの奥には即納パソコンが並んでいました

  • その奥はトイレ。ドスパラの新店舗はトイレもリノベーションしています。なぜかライトピンクで統一されていました

こちら側の体験コーナーは、津ラッツ店で置かれていたVTuver体験機が配信環境の棚の中に埋め込まれていました。狭い店舗の場合、専用コーナーを作るスペースを取りにくいので、埋め込みはいいアイディアでしょう。電源ファンの体験コーナーも同様に棚に埋め込まれていましたし、今後の小型店舗での展示の方向性が見て取れます。

また、環境展示としておなじみのゲーム配信実況環境も用意。通常のデスクに配置したものに加えて、ASRockスペースとしてLiveMixerのゲーム環境+ノートパソコンの配信展示の2種類が並んでいました。

  • 左の壁に沿って配信向け環境展示が2つ。こちらはASrock推しのLiveMixerを使ったもの

  • こちらは他店にもあるゲーム配信実況の環境展示ですが、目的別環境おススメセットが出てくるディスプレイが初お目見え

  • オープニングセールの日替わり特価品展示。開店前に並んでいたのはオープン前に一品予約可能なオペレーションでした

  • 店舗左側の棚は1つだけ。入口側は配信環境とVTuberの環境展示……ですが、現状店舗の中央で「マスクを取ってお試しください」というのはなかなか厳しいですね

  • レジ側は液晶用アームと上海問屋系のおもしろグッズです

店長におススメのパーツを聞いた

福山ココローズ店の店長は、アパレル販売の出身。ゲームはPS2からずっとやりこんでおり、ひと通りのゲームタイトルはこなしているそうです。入社前から自作パソコンを使っているとのことなので、パーツをいくつかおススメしてもらいました。

  • 福山ココローズ店長の山代博之氏。おススメをいくつか紹介してもらいました。CPUは「i5-13500K」ぐらいで十分ですが……今なら自慢できる「i9-13900KS」の在庫があります

  • イマドキのCPUは消費電力が激しいので、CPUクーラーは液冷360mmの「DEEPCOOL LT720」がおススメ。「240mmじゃダメですか?」と聞くと、きっぱり「ダメです」

  • マザーボードは現在イチ押しの「ASRock Z790 LiveMixer」です

  • ケースは「DEEPCOOL CH510」。黒モデルは台数限定でオープニングセール中7,480円と、白モデルの8,980円に比べてお買い得です

オープン前には長蛇の列! 特価品は早々に売り切れも

オープン当日。最近のドスパラ新店舗は本来の開店時間前に開けることが多かったのですが、今回は本来の営業時間にオープンです。とはいえ、行列は開店2時間以上前からあったようで、1時間前にみたときはかなり並んでいました。

  • 開店日です。開店祝いのお花もいっぱい

  • 開店1時間前でこのぐらいの行列がありました。入場整理券とともに日替わり特価品の希望を聞いていました

  • ひと通り整理券の配布が終わったあとに見せてもらったのですが、RazerのゲーミングヘッドセットとウエスタンデジタルのHDDが人気でした

恒例の開店前の店長挨拶(音声が流れます。ご注意ください)

  • 開店! 日替わり特価品では、ヘッドセット以外に外付け4TB HDD、電源、CPUクーラー、144Hzゲーミング液晶が早々に売切れていました

  • 体験可能店舗ということで、ゲーミング周辺機器を試す人は結構いました。こちらはキーボード

  • ゲーミングマウスも試す人が多かったのは露出が大きいからでしょうか?

  • 中古PCをチェックしている人もいました

  • 環境展示も人気です。没入感高い3画面は自宅では気軽に設置できませんよね

  • フィッティングルームは奥まった感があったからか、試す人が少なかった印象です

  • ゲーム実況配信環境を試します。取材中LiveMixer配信環境を試している人はいませんでした

  • パソコンの相談も目立ちました

  • パーツの価格表の前には常に人だかりが

ちなみに、福山市が「ばらのまち」になったのは、「戦災で荒廃した街に潤いを与え、人々の心に和らぎを取り戻そう」と御門町南公園に1000本のばらの苗木を植えたのが始まりだそうです。

御門町南公園は、現在ばら公園と名称が変わっており、多くのバラが植えられているほか、すぐ近くの緑町公園にも「ローズヒル」というバラ花壇があり、330種、5100本ものバラが植えられています。どちらもココローズ福山から近い場所にあります。

緑町公園とココローズ福山は大日本帝国陸軍 歩兵第41連隊福山兵営跡地で、ココローズ福山には司令部の門柱が残っています。もしドスパラ福山ココローズ店に行かれるならば、この辺の散策も楽しいかもしません。

  • 実はココローズ福山とその隣の緑町公園は大日本帝国陸軍 歩兵第41連隊福山兵営跡地

  • 緑町公園には、テーマ別でバラが約330種類植えられています

また、前日にはドスパラ広島店にも行ってきました。「THIRDWAVE」のデスクトップ機(ミニタワーのMagnateシリーズ)が展示されているだけでなく、なんと即納機まで用意されていました。

  • 「原爆ドーム」から近い場所にあるのがドスパラ広島店。京都店に行けば現行営業ドスパラ全店制覇です

  • 広島店で驚いたのが「THIRDWAVE」デスクトップの即納パソコン在庫があったこと