MMD研究所は1月13日、2022年12月に実施した「2022年版:スマートフォン利用者実態調査 第2弾」の結果を公表した。各種メディアアプリ/サービスの利用状況を聞いた設問では、音楽アプリでは「Spotify」、無料動画コンテンツ視聴では「YouTube」、定額動画配信プラットフォームでは「Amazon Prime Video」の利用がもっとも多かったという。

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この調査は、2022年12月9日~12月10日の間に、スマートフォンを所有する15~59歳の男女2,231人を対象として実施されたもの。

動画配信サービスの利用、「前年より増えた」が17.1%

前年(2021年)にくらべて利用の増えたサービスを尋ねた結果が次のグラフ(複数回答)。約半数は「利用が増えたサービスはない」と答えているが、「動画配信サービス」が17.1%、「ネットショッピング」が13.2%と高い伸び率を示している。

  • グラフ:昨年と比べて利用が増えたサービス

    昨年と比べて利用が増えたサービス

利用する音楽アプリはSpotifyが最多の28.0%

音楽アプリをインストールしている706人を対象として、利用している音楽アプリを複数回答で尋ねた結果が次のグラフ。「Spotify」が28.0%と最も多く、以下「Apple Music」(21.5%)、「Amazon Music Prime」(18.6%)と続く。なおAmazonのサービスはAmazonプライムの特典に含まれる「Amazon Prime Music」と個別の有料サービスである「Amazon Music Unlimited」を別々に集計しており、Amazon Music Unlimitedも6.5%の利用者がいる。

  • グラフ:現在利用している音楽アプリ

    現在利用している音楽アプリ

無料の動画視聴はYouTubeが圧倒的

コミュニケーション/動画/SNSアプリをインストールしているという1,618人を対象として、動画コンテンツを無料で視聴するために利用しているプラットフォームを聞いた結果が次のグラフ。「YouTube」が81.5%と、2位の「LINE」(39.9%)にダブルスコアの圧倒的な1位となっている。3位は「Instagram」(35.5%)、4位は「Twitter」(30.9%)、5位は「TikTok」(14.2%)で、このあたりは動画コンテンツの視聴というよりもSNSで共有された動画の視聴というイメージだ。

  • グラフ:現在利用している動画コンテンツ(無料)を見るプラットフォーム

    現在利用している動画コンテンツ(無料)を見るプラットフォーム

定額制動画配信サービスはAmazon Prime Videoが首位、「ない」も半数超

次は、動画アプリをインストールしているという1,235人を対象として、月額料金を支払って利用している定額動画配信サービスを聞いた結果だ。1位は「Amazon Prime Video」の28.5%で、「Netflix」の11.6%が続く。以下、「U-NEXT」「Hulu」「Disney+」といったサービスが続くが、上位2サービスとは大きく差が開いている感じだ。また、「この中に月額料金を支払っているものはない」が56.7%と全体の半分を超えており、定額動画配信プラットフォームをまだ利用していないという人も少なくないようだ。

  • グラフ:現在月額料金を支払って利用している定額制動画配信サービス

    現在月額料金を支払って利用している定額制動画配信サービス

調査概要

  • 調査名:2022年版:スマートフォン利用者実態調査 第2弾
  • 調査期間:2022年12月9日~12月10日
  • 有効回答:2,231人 ※人口構成比に合わせて回収
  • 調査方法:インターネット調査
  • 調査対象:スマートフォンを所有する15歳~59歳の男女
  • 設問数:41問