スマートフォンやパソコンを選ぶとき「メモリ」は重要です。ざっくりいうと、容量は大きければ大きいほどよく、iPhoneでは最新モデルを選べば間違いありません。

メモリとは、スマートフォンやパソコンの主記憶装置・ダイナミックメモリ(DRAM)を意味します。DRAMは高速に読み書きできるため、各種プログラム(OSやアプリ)の作業領域として活用されます。

一般的にプログラム本体や扱うデータが増えるほどメモリスペースを必要とするため、メモリ容量は広ければ広いほど都合がよく、iPhoneはフルモデルチェンジのつど、ほぼ確実に容量アップを図っています。たとえば、iPhone 8は2ギガバイトでしたが、iPhone Xは3ギガバイト、iPhone 11は4ギガバイト...最新のiPhone 14は6ギガバイトに増えています。

複数のアプリを起動するなどして作業領域が不足すると、iPhoneでは一時停止状態(バックグラウンドに移り未実行)のアプリ/プロセスを強制終了して領域の確保を図ります。

iOSでは、App Switcherの機能でアプリを切り替えでき、一時停止状態のアプリもフォアグラウンドに戻せば継続実行できますが、強制終了されるとそのときの状態が失われてしまいます。そうなると、未セーブ状態のゲームアプリは得点やステージなどのデータが消失してしまい、起動し直さなければなりません。メモリ容量が大きければ、そのような不便をこうむる機会は減ります。

なお、iPhoneではメモリがSoC(Apple A○シリーズ)と一体化されています。デスクトップパソコンのようにメモリだけ増設/交換することはできず、購入時点の容量で使い続けることになるため、ゲームのようにメモリ消費量が多いアプリをよく使う場合は最新モデルを選ぶほうがいいでしょう。

  • iPhoneでは、メモリ容量の大きいほうがアプリを起動し直す手間が減ります