LINEは12月15日、Android版アプリの「Keep機能」において、特定の条件下でアップロードしたデータの一部が、他のLINEアカウントからも閲覧可能になる不具合があったと発表した。2022年10月25日にリリースしたバージョン12.18.0で解消したという。

具体的には、以下の条件をすべて満たした場合に発生した可能性があるとのこと。

  • Android版「LINE」アプリのバージョン12.18.0未満で、LINEアカウントの削除もしくは、他の端末へのLINEアカウントの引き継ぎを行った
  • その際に、「LINE」アプリが強制終了する等で、LINEアカウントからのログアウト処理が中断した
  • 「LINE」アプリを削除せずに、共有もしくは譲渡によって同一のAndroid端末を第三者が利用し、別のLINEアカウントで利用した

LINEでは不具合が発生していたことについて謝罪するとともに、LINEアプリを最新バージョンにアップデートすることを推奨。「現時点で個人情報の不正利用などの二次被害の発生は確認していない」と説明しているが、同社で確認できた期間(2022年9月7日〜9月27日)に影響を受けた可能性があるユーザーに対しては、認証済みアカウントのバッジ付きのLINE公式アカウントから個別に案内するという。

LINEアプリのKeep(キープ)機能は、トークの内容や画像、動画、リンク、メモといったデータを後で振り返りたいときに、手軽に残せるコンテンツ保存サービス。2022年12月16日時点で、保存期間は無期限、保存容量は最大1GB。1ファイルあたり50MBを超えるものは保存期間が30日間に制限される。

今回の不具合は、Keep機能を提供開始した2015年8月12日以来、7年2カ月近く発生し続けていた。2022年9月23日に社内で不具合の報告があり、調査を開始。Keep機能の権限チェックを強化し、不具合発生の抑止処理を追加したのち、10月25日にリリースしたバージョン12.18.0で解消したという。