DJIは12月9日、携帯性に優れた小型・軽量ドローンの新製品「DJI Mini 3」を発表した。前世代より大きなイメージセンサーを搭載、低照度下での撮影に強くなった。飛行時間も延びており、標準付属バッテリーで最大38分の飛行が可能。公式ストアでの販売価格は、送信機や充電器を含まないドローン単体が65,120円(税込)。送信機「DJI RC-N1」が同梱される「DJI Mini 3(DJI RC-N1付属)」が79,750円(同)。送信機「DJI RC」が同梱される「DJI Mini 3(DJI RC付属)」が97,570円(同)。

Mini 3は、上位のコンパクトドローンと同等の機能を多数搭載し、初めてドローンを扱う初心者でも使いやすいように設計されている。DJIは「誰でも使える超軽量ドローン」としている。

サイズは、展開時が251×362×72ミリ(長さ×幅×高さ)。折りたたみ時(プロペラなし)は148×90×62ミリと、バッグに入れて持ち運びやすいコンパクトな大きさになる。重量は249グラム未満。日本では国交省に機体登録する必要があるが、米国や中国などでは250グラム未満のドローンは登録せずに飛ばせる。

強化点の1つであるカメラは、1/1.3インチ・クアッドべイヤー配列のCMOSセンサーを搭載する(Mini 2は1/2.3インチ)。絞り値F1.7のレンズとの組み合わせで、明暗部での画像ノイズを抑え、低照度環境下でも明部・暗部の階調が自然な映像の撮影が可能。4K/30fpsのHDR動画、縦向き撮影、12MPの静止画などに対応。4K動画で2倍、1080p動画では4倍のデジタルズームを利用できる。

被写体の周囲を旋回する「サークル」、カメラを下に向けた状態で上昇する「ロケット」、被写体を中心に捉えた状態で機体が後方に下がりながら上昇する「ドローニー」、被写体の周囲をらせん状に旋回しながら上昇する「ヘリックス」など、あらかじめプログラムされた飛行経路に従って飛行しながら撮影するクイックショット機能を使うことで、簡単にシネマティックな映像を撮影できる。Mini 3はジンバルの可動域がチルト:-135°〜80°、ロール:-135°~45°、パン:-30°~30°とMini 2よりも大きくなっており、よりクリエイティブな映像を撮影できるという。

自動離陸機能を搭載。スマートRTH、ローバッテリーRTH、フェールセーフRTHなど、信号ロストやバッテリー低下のような状況で機体を自動的にホーム地点まで帰還させる機能を備える。最大飛行時間は、標準付属のインテリジェント・フライトバッテリーで最大38分。Mini 2(18分)の2倍以上になった。インテリジェント・フライトバッテリーPlusを利用することで、さらに最大51分まで延長できる。最大上昇速度は5m/s、最大下降速度は3.5m/s。最大風圧抵抗は10.7m/s。