カーナビ/車載システムにiPhoneの画面を映し出す「CarPlay」。iPhoneと同様、タッチパネルを操作すれば音楽再生などいろいろな機能を利用できます。しかし、iPhone側でスクリーンショットを撮ると、CarPlay側もくわえた2枚が同時に撮影されるなど、仕組みがわかりにくいかもしれません。
CarPlay使用時にスクリーンショットを撮ると2枚になる理由は、カーナビ/車載システムがiPhoneにとって「外付けディスプレイ」扱いだからです。ノートPCに外付けディスプレイを接続しているときデスクトップ全体のスクリーンショットを撮影すると、内蔵ディスプレイと外付けディスプレイ両方の画像ファイルが作成されるものですが、理屈としてはそれと同じと考えていいでしょう。
ただし、スクリーンショットの内容は大きく異なります。CarPlayには決められたUI(ユーザインタフェース)があり、ホーム画面に相当する「ダッシュボードUI」も独自のデザインを採用しています。iPhone側は縦長、CarPlay側は横長と標準の表示スタイルも異なるため、写真アプリで閲覧するときには同じiPhoneが生成した画像とは考えにくいかもしれません。
なお、CarPlayはすべてのアプリが対応しているわけではなく、AppleにCarPlayの開発申請を行い認められたものに限られます。ジャンルは音楽再生、カーナビ、チャット、駐車場やレストランの検索などに限られ、2022年12月現在では映像再生やゲームは認められていません。