独立行政法人国民生活センターは11月30日、ウェアに内蔵する電熱線を、モバイルバッテリーなどで発熱させて体を暖める「電熱ウェア」の異常発熱に注意を呼びかけた。
国民生活センターによると、2017年4月~2022年9月末までの5年半の間に、PIO-NET(全国消費生活情報ネットワークシステム)へ電熱ウェアの品質・機能や危害・危険に関わる相談が228件寄せられたという。具体的には、「電熱ベストを使用していたら首元が焦げて穴が開いた」「やけどをした」「電源がすぐに落ちて温かさが続かない」といった事例が挙げられている。
同センターでは商品テストの結果、電熱線が接触していたときに発熱させると最大200度などの高温になることや、周囲の温度が高い場合に発熱部の温度も高くなる傾向が見られたとしている。
【発表情報】
— 国民生活センター (@kokusen_ncac) November 30, 2022
衣服に暖房機能を持たせた電熱ウェアの相談が増えています。中には、損傷により異常発熱し、やけどを負ったという相談も寄せられています。強く折り曲げたりせず丁寧に扱い、異常を感じたらすぐに使用を中止しましょう。
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同センターでは、電熱ウェア使用時のアドバイスとして、次の3点を紹介している。
電熱ウェア内部の電線等に負荷をかけず丁寧に扱い異常を感じたらすぐ使用を中止すること
電線等に負荷をかけない、高温となる環境で使用しないなどの記載があるため、取扱説明書や注意表示をよく読むこと
製造元や販売元、型式や機能などの仕様が明示された商品を購入すること