石油暖房機器メーカーのコロナは11月18日、電気ストーブを安全に使う5つのポイントを紹介した。東京消防庁によると、同庁管内における令和3年中の電気ストーブ火災は、ストーブを出火原因とする住宅火災95件のうち71件(74.7%)と高い割合を占めるという。

  • ストーブ火災は、電気ストーブだけでなく石油ストーブやガスストーブによる火災もあるが、電気ストーブが最も高い割合だという。着火物では、衣類や布団が接触して燃えるケースが4割を超える(東京消防庁のPDFより)

電気ストーブを安全に使うためのポイントは、次の5つ。なお、電気ストーブをお手入れする時には、電源プラグをコンセントから抜き、本体が冷めていることを確認してから行うことを推奨している。

1つ目:壁や燃えやすいものから離し、十分に距離を取って使う

電気ストーブは放熱部から1m以上距離を離して使用する必要があり、具体的には前/上がそれぞれ1m以上、左右/後ろがそれぞれ30cm以上空けたいとしている。

  • 電気ストーブは壁や物から30cm~1m以上離して使いたい(コロナによる資料PDFより抜粋)

2つ目:洗濯物の乾燥に使用しない

電気ストーブの上や周囲で衣類を乾燥させると、衣類が落下した際に高温部に接触することで、火災につながる恐れがある。

3つ目:就寝時やその場にいないときにはスイッチを消す

寝返りなどで布団や毛布がヒーターに触れることがあるため、寝るときや、外出などその場を離れるときは必ずスイッチを切る習慣を身につけることが勧められている。

また、ロボット掃除機を近くで稼働させないこともポイント。ロボット掃除機に押されたり、コードが絡まったりすることで、ストーブが可燃物に接触する恐れがあるとする。

4つ目:本体のお手入れをする

基本は乾いた布で拭き取り、汚れがひどい時は薄めた中性洗剤をしみ込ませたやわらかい布で拭いたあと、乾いた布で拭き取る。漏電や感電の原因となるため、本体の水洗いは禁止。なおヒーター部は傷が付くと故障の原因となるため、拭く必要はないという。

5つ目:コンセントなどに付着しているほこり・ごみの掃除をする

ほこりが感電や過熱・火災の原因になるためで、このほかコンセントや電源プラグが傷んでいる場合は使用しないよう呼びかけている。