1204人のうち、93人が精神科医によってうつ病と診断された(認知症によって引き起こされたうつ症状と区別するために、認知症を合併している人は除外)。解析の結果、果物およびフラボノイドの豊富な果物の摂取量が多いほど、うつ病が発症するリスクが低いことが明らかにされた。

  • 果物およびフラボノイドの豊富な果物の摂取量に応じたうつ病を発症するオッズ比

    果物およびフラボノイドの豊富な果物の摂取量に応じたうつ病を発症するオッズ比 (出所:NCNP Webサイト)

果物全体とフラボノイドが豊富な果物の両方について、最も多く摂取したグループでうつ病のオッズ比が低かったことから、フラボノイド固有のメカニズムというよりも、果物全体が持つ抗酸化作用などの生物学的作用により、うつ病の発症に対して予防的に働いた可能性が考えられると研究チームでは説明する。

一方、野菜ならびに関連栄養素の摂取量と、うつ病との間には関連が見られなかったとのことで、その理由は明らかではないが、野菜とうつ病に関連しているさまざまな要因を除外しきれなかったことなどが考えられるとしている。

  • 野菜の摂取量に応じたうつ病を発症するオッズ比

    野菜の摂取量に応じたうつ病を発症するオッズ比 (出所:NCNP Webサイト)

なお今回の研究では、調査開始時点でのうつ病の情報を得られていないために、調査開始時点のうつ状態が野菜果物の摂取量に影響を受けていた可能性が除外しきれないこと、中高年における研究結果であるため若年者などにも当てはまる結果であるとはいえないことなどが限界点としており、今回の研究の範囲内では、果物摂取量が高いグループほどリスクの低下が見られたが、今回の結果を確かめるには、より大きな集団で行うなど、今後のさらなる研究が必要としている。