11月15日、美容家電では珍しいマットなニュアンスカラーで揃えたヘアケア製品群が登場しました。アイリスオーヤマによる、美容家電の新ブランド「MiCOLA(ミコラ)」です。

  • MiCOLAブランド第1弾のヘアケア製品群。写真は計6色のドライヤー

MiCOLAブランドから登場した第1弾製品は、イオンドライヤー、ストレートアイロン、カールアイロンの3種類。今回、アイリスオーヤマ東京本部で、MiCOLAのイオンドライヤーとカールアイロンの実機を見てきました。MiCOLAの開発背景と合わせてお届けします。

なお、製品ラインナップの詳細はニュース記事「アイリスオーヤマ新ブランド「MiCOLA」、第一弾はドライヤーやヘアアイロン」で掲載されています。

MiCOLAブランド第1弾ラインナップ

  • イオンドライヤー 2機種(カラバリ各4色) 11月25日発売
  • ストレートアイロン 2機種(カラバリ各4色) 12月2日発売
  • カールアイロン 4機種(カラバリ全2色) 11月25日発売

遠赤外線と大風量で髪が早く乾くドライヤー

イオンドライヤーは、遠赤外線セラミックパーツを搭載する「HDR-M201」と、同パーツ非搭載の「HDR-M101」の2種類が登場しました。

直販価格は遠赤外線付きのHDR-M201が7,678円、非搭載のHDR-M101が4,928円と、遠赤外線を搭載するモデルのほうが高級ですが、それでも1万円を切る価格となっています。

  • HDR-M201のブルー。さらっとした滑らかな触り心地も印象的だった

ドライヤーの特徴は、大風量(1分あたり2.0立方メートル)、イオン放出によるまとまり感のある仕上げ、そしてHDR-M201に搭載されている遠赤外線です。

遠赤外線の効果は「髪の広範囲に熱が伝わり、かつ浸透しやすい」こと。このため髪が早く乾き、結果として熱にさらされる時間が少なくなるため、長期的にみると髪が傷みにくいといいます。

HDR-M201では大風量と遠赤外線により、従来品「HDR-MC1」と比べ、約30%乾燥スピードがアップ。だいたい20%が風量、10%が遠赤外線の効果というイメージで、同社ドライヤーの中では最も速乾とのことです。また、放出するイオン数も従来品「HDR-MC1」から30倍にアップし、これも同社ドライヤーの中で最も多いといいます。

  • 運転モードはターボ(強風)/セット(弱風)/クール(冷風)の3種類。スライドさせて切り替える

  • HDR-M201では吹き出し口に遠赤外製セラミックパーツを搭載。また、吹き出し口周囲にゴールドを配色している。持ち手は折り畳めるが若干力が必要

HDR-M201とHDR-M101の形状は同じですが、遠赤外線搭載のHDR-M201では、ゴールドの輪を本体吹き出し口周囲に描き、特別感を演出。また重さはHDR-M201が515g、HDR-M101が485gと、HDR-M201のほうがやや重くなっています。

本体は先がすぼまらない、円筒形デザインとしたのもポイントの1つ。柄は折りたためる仕様です。

カラーは、HDR-M201がモカ、ブルー、オフホワイト、ダークグレーの4色。HDR-M101がラベンダー、ピンク、オフホワイト、ダークグレーの4色。どれも柔らかな色味で、部屋に1つあると華やぐ印象です。個人的には、甘すぎない「ブルー」の色が気に入りましたが、量販店やECサイトでカラーを見比べて、好みの色を選ぶ楽しさがありそうです。

  • HDR-M201のオフホワイトとダークグレー

  • HDR-M201のモカ

  • HDR-M101のピンク

  • HDR-M101のラベンダー

  • パッケージも本体カラーに合わせた色で統一

“自然な巻き髪”を目指したカールアイロン

カールアイロンは、パイプ直径とコーティングの違いで、4機種をラインナップします。

  • カールアイロンはオフホワイトとダークグレーの2色。ダークグレーがスムースケアコーティング採用モデル、オフホワイトがセラミックコーティング採用モデル

髪の毛が滑りやすい「スムースケアコーティング」を施した32mm径モデル「HIR-MC202」と28mm径モデル「HIR-MC201」が、いずれも直販8,778円。カラーは、2モデルともダークグレーです。

スムースケアコーティング採用モデルよりお手頃価格となる「セラミックコーティング」を施した32mm径モデル「HIR-MC102」と28mm径モデル「HIR-MC101」は、いずれも直販4,928円となっています。カラーは2モデルともオフホワイト。

  • ダークグレーの持ち手部分

  • オフホワイトの持ち手部分。いずれも電源ボタンや温度設定ボタン(4段階でひと押しごとに切り替え)、温度ゲージを搭載

カールアイロンは“自然な形に巻けること”を意識しており、注目機能は上位モデルHIR-MS201に搭載されている「スムースケアコーティング」。髪の毛を滑らせやすい素材でプレートを覆い、スムーズに髪を通すことで、摩擦によるキューティクルのダメージを軽減させました。

そして開発陣がこだわったポイントが温度。このカールアイロンは90度/120度/150度/180度の4段階で温度設定できますが、90度という低温設定も用意したことで、より髪の痛みに配慮したといいます。

  • クリップは適度な力加減で開け閉めできる

  • 温度はライトで表示。写真は150度に設定した状態だ。ライトが点滅状態の場合は“温まり待ち”の状態で、ライトが常時点灯したら使用可能になる

重さは28mm径モデルが390g、32mm径モデルが410gで、長さ375mmというサイズの割には軽いことが印象的。スムースケアコーティング搭載モデルで、ウィッグのカールを試したところ、確かに髪通りがよく、引っかかることなく滑らせる作業が可能でした。温度は持ち手のボタンで操作し、設定した温度ゲージが光ります。

なお、実機展示はありませんでしたが、MiCOLAブランドとしてはこのほかに全4色のストレートアイロンもラインナップしています。

  • 使用中は、机上に熱せられたプレート部分が触れないよう、スタンドを起こして置く

「アイリスらしくない」と言われると、ちょっと嬉しい

MiCOLAという名称は、「my」(私の)と「color」(色)を掛け合わせた造語。開発の指揮をとったのは、アイリスオーヤマ 家電開発部 小型生活家電課の筒泉佳菜子氏です。

  • MiCOLAという名称の由来。「my」(私の)と「color」(色)を縮めたもの

アイリスオーヤマの製品といえば、手頃な価格で機能的――というイメージがありますが、今回のMiCOLAで大事にしたのは世界観。

「私のカラーで生きていく」というコンセプトを軸に、気分の上がるデザイン(カラー)にこだわった上で、基本機能、シンプルさ、使いやすさ、手頃な価格といった要素のバランスを取って完成させた製品だといいます。

「美容家電市場で後発のアイリスオーヤマがどんな価値を提供できるか考えたときに、それは手頃な価格で、シンプルで使いやすく、機能的でもある製品だろうと考えました。ユーザーの新生活を支え、寄り添うような製品。あるいは気持ちが上がる、生活を応援する存在になれるようにと」(筒泉氏)

  • MiCOLAの美容家電群。20代をコアターゲットにしつつ、ユーザーが新生活を送るとき「この値段なら買ってしまおうか」と選べる価格帯に抑え込んだ

20代の女性を中心とした若年層のチームでMiCOLAブランドの開発にあたり、製品の色味や求める機能、使い勝手などを話し合ったそう。コアターゲットは20代ですが、価格を低めに設定していることなどから「幅広い層を意識している」といいます。

もともと筒泉氏が小型生活家電の開発リーダーに就任した裏には、既存のアイリスオーヤマ製品から脱却した「新しい製品を生み出すこと」を求められていたとのこと。MiCOLAの社内プレゼンでは、筒泉氏も「社長の想像を超える世界を見せる」つもりでのぞんだと語りました。

「社内で『アイリスらしくない』と言われると、ちょっと嬉しいところもあります。ブランドのコンセプトをしっかり形にできたかなと」(筒泉氏)

今後はMiCOLAブランドにボディケア商品やフェイスケア商品も追加していく予定。これからの商品に注目していきたいところです。

  • 美容家電は「付加価値」を求めることも多いが、MiCOLAは「家電メーカーとして、きちんと使える基本能力があることが前提」ともアピール。今後ボディケア商品やフェイスケア商品も予定している