2022年11月15日から11月21日にかけて、タクティカルFPSゲーム『VALORANT』の女性限定世界大会「2022 VALORANT Game Changers Championship」(以下、Game Changers 2022)が、ドイツ・ベルリンにて開催されます。
本大会には、各地域での大会を勝ち抜いた8チームが集結。日本からは、東アジア大会「Game Changers East Asia」で優勝を果たした「FENNEL HOTELAVA」が、東アジア代表チームとして出場します。
記事では、これまでの「FENNEL HOTELAVA」の活躍の振り返りや「Game Changers 2022」の情報と合わせて、大会開幕に向けて行われたプレスカンファレンスでの、「FENNEL HOTELAVA」リーダーCurumi選手のインタビューをお届けします。
日本、東アジア、そして世界へ。躍進を続ける5人のメンバー
「FENNEL」VALORANT女性部門は、8月に行われた国内大会「Game Changers Japan」に出場し、決勝で「REIGNITE Lily」との5マップ計111ラウンドにわたる大激戦を制して優勝。日本初代女王の座に輝くとともに、東アジア大会への出場権を手にしました。
その後、東アジア大会への出場が難しくなったaika選手に代わり、「ZETA DIVISION」からsuzu選手のレンタル移籍が決定。suzu選手を迎えた新たな体制で、10月に行われた東アジア大会「Game Changers East Asia」にのぞみました。
東アジア大会に出場したメンバーは、リーダーのCurumi選手(イニシエーター)、IGLのKOHAL選手(イニシエーター)、Len選手(コントローラー)、suzu選手(デュエリスト/センチネル)、そして韓国人メンバーのFestival選手(デュエリスト)の5名。今回の世界大会にも、同じメンバーで挑みます。
なお、「FENNEL」は東アジア大会への出場から、チーム名を「FENNEL HOTELAVA」に変更しています。チーム名につけられた“HOTELAVA”は、カラコン通販ショップ「HOTEL LOVERS」を運営する株式会社ホテラバが取得した、ネーミングライツによるものです。
韓国と中国の強豪チームを破り、東アジア代表1枠を勝ち取る
東アジア大会には、日本・中国・韓国から各2チームずつ、計6チームが出場しました。「FENNEL HOTELAVA」は、グループステージ初戦で韓国チームの「Spear Gaming Female」に0-2で敗北。大会本番ならではの緊張感にのまれ、本来の力を発揮することができませんでした。
しかし、初戦を終えてペースを取り戻した「FENNEL HOTELAVA」は、続く中国チームとの試合で勝利を重ね、決勝へと進出します。決勝では、グループステージで敗北した「Spear Gaming Female」に3-0のストレート勝利でのリベンジを果たし、見事優勝。これにより、東アジアでたった1枠の世界大会への出場権を勝ち取りました。
東アジア大会はオンラインで実施されましたが、試合中の選手たちの様子がウェブカメラで映されていました。そのなかで、「FENNEL HOTELAVA」のチームの雰囲気を象徴していたのが、“勝利の舞”。ラウンド獲得後などに見せていた、頭の上で両手をくるくると回す姿が、大会配信で注目を集めました。ベルリンのステージでも、ぜひ“勝利の舞”を見せてほしいところです。
ただ、「FENNEL HOTELAVA」のメンバーは、全員オフライン未経験。今回の世界大会は初めてのオフラインかつ、時差の大きな慣れない海外での試合です。東アジア大会では、本番の緊張を乗り越えることができた「FENNEL HOTELAVA」ですが、今回オフラインのステージで力を十分に発揮できるかが、重要なポイントの1つとなるでしょう。
東アジア大会決勝のVC付き動画。とても良い雰囲気で戦えていた様子が伝わる
#VCTGameChangers East Asia Qualifier - FINAL STAGE
— FENNEL (@FENNEL_official) October 16, 2022
勝利の舞⚔️⚔️⚔️⚔️
ベルリンでも舞ってきます!!
みなさん応援ありがとうございました🔥#VCTJP #FLWIN #カラコンホテラバ pic.twitter.com/733mtiq5mF
東アジア大会に続いて「FENNEL HOTELAVA」が挑むのは、世界大会「Game Changers 2022」。『VALORANT』の女性限定大会で世界大会が行われるのは今回が初めてで、本大会の優勝チームが初代世界女王に輝きます。
もともと「VALORANT Champions Tour」(以下、VCT)には、選手の性別に関するルールはなく、女性選手も出場することができます。実際に、今回「FENNEL HOTELAVA」のメンバーとして出場するsuzu選手は、男性選手に混じって国内の「VCT」に挑戦していた経歴を持ちます。
しかしながら、男性選手に比べると女性選手は圧倒的に層が薄く、活躍の事例も少ないために、これまで「VCT」に挑戦する女性選手はごくわずかでした。そのため、女性選手が活躍する場として始動した「Game Changers」が、新たな注目を集めるきっかけになることが期待されています。
世界大会「Game Changers 2022」では、各地域の大会を勝ち抜いてきたトップ8チームが激突します。およそ2年にわたって数々の国際大会が開催されてきた「VCT」とは異なり、「Game Changers」では地域ごとの力の差など、まだわからない情報も多くあります。それゆえ、世界のなかで日本チームがどこまで勝ち上がることができるか、その実力も未知数だといえるでしょう。
■出場チーム一覧
EMEA(2チーム):G2 Gozen、Guild X
北アメリカ(2チーム):Cloud9 White、Shopify Rebellion
ブラジル(1チーム):Team Liquid
ラテンアメリカ(1チーム):KRÜ Esports
東アジア(1チーム):FENNEL HOTELAVA
APAC(1チーム):X10 Sapphire
「やっとここに来れた」リーダーCurumi選手インタビュー
11月15日に行われたプレスカンファレンスに、「FENNEL HOTELAVA」のリーダーCurumi選手が登壇しました。海外メディアからの質問を含む、Curumi選手へのインタビュー内容をお届けします。なお、最後の質問のみ、「Team Liquid」Daiki選手に対する質問を掲載しています。
――「Game Changers 2022」には、名高い強豪チームが多く出場しますが、そのなかで「FENNEL HOTELAVA」については、まだあまり知らない人も多いと思います。Curumi選手から、「FENNEL HOTELAVA」の強さについて紹介してもらえますか?
Curumi選手(以下、Curumi):「FENNEL HOTELAVA」の強さは、臨機応変に対応できるところです。フィジカルも強みですが、状況に応じて「じゃあこうしよう」と建設的な話し合いができる。どんなチームが相手に来ても、対応できるチームです。
――この大会で多くの視聴者が「FENNEL HOTELAVA」の試合を初めて観ると思いますが、どのような試合を期待したらよいでしょうか?
Curumi:私たちの力強さを見てもらいたいです。
――今回初めて世界で「Game Changers 2022」が開かれることについて、どのように感じますか?
Curumi:世界で活躍できる場をいただけて、本当にありがたいと思っています。これをきっかけに、世界全体で女性の競技シーンがもっと盛り上がっていくだろうと確信しています。私たちが、このシーンを盛り上げていきたいです。
――東アジア代表として「Game Changers 2022」への出場が決まり、初めてベルリンの地に着いたときに、どのような心境だったか教えてください。
Curumi:ベルリンの地に立ってまず思ったのは、「やっとここに来れたな」ということでした。東アジアの中で1チームしか行くことができない、すごく大きなポジションに自分たちが立てていることが、すごくうれしかったです。
――日本とベルリンで8時間の時差がありますが、時差ボケの影響はいかがでしょうか。食文化の違いもあると思いますが、日本から持参したものがあれば教えてください。
Curumi:夜型なので、特に時差ボケがつらいと感じることはありませんでした。日本食は、みそ汁とお米と、あとは日本人が好きそうな食べ物をマネージャーに持ってきてもらいました。でも、まだ食べてないです(笑)。
――初戦で「Team Liquid」と戦うことが発表されました。「Team Liquid」の過去の試合などを見て、どのような印象のチームだと感じましたか?
Curumi:「Team Liquid」は、自分たちの戦略を相手に押し付けるようにして戦う、アグレッシブなチームという印象です。なので、それに私たちがどれだけ対応できるかが、重要だと思っています。
――「Team Liquid」Daiki選手への質問です。初戦の相手が「FENNEL HOTELAVA」に決まっていますが、日本のチームに対してどのような印象がありますか?
Daiki選手:試合の動画をいくつか見ましたが、本当に良い試合ができそうです。……私たちにとって。
初戦は11月17日午前2時より、ブラジル「Team Liquid」と対戦
本大会は、Bo3(決勝のみBo5)のダブルエリミネーショントーナメントで行われます。「FENNEL HOTELAVA」の初戦は、DAY2の2試合目。日本時間の11月17日(木)午前2時ごろより、ブラジル代表「Team Liquid」と対戦します。
なお、「FENNEL HOTELAVA」が初戦で勝利した場合、直後に行われるDAY2の3試合目に続けて出場することになります。もし初戦で敗北した場合は、翌日DAY3の2試合目に行われるロワーブラケットの試合に出場します。
大会配信は、YouTubeとTwitchで行われる公式配信に加えて、ストリーマーや選手によるオフィシャルウォッチパーティを実施。5名のストリーマー(adeさん、mittiiiさん、SHAKAさん、SPYGEAさん、鈴木ノリアキさん)のほか、「FENNEL HOTELAVA」とともに東アジア大会に出場した「REIGNITE Lily」の選手たちも参加します。
日本のみならず、韓国や中国の強豪チームを倒し、東アジア代表の1枠を勝ち取った「FENNEL HOTELAVA」。世界大会の舞台では、どのような活躍を見せてくれるのでしょうか。彼女たちの挑戦を、ぜひ日本から応援しましょう!