finalは、完全ワイヤレスイヤホンのフラッグシップ製品として予告している「ZE8000」を11月22日に披露し、予約受付を開始する。同日開催のメディア向け製品発表会に加え、自社オンライン配信番組「final STORE LIVE !」(11月22日20時放送開始)でも取り上げる。
#ZE8000 のメディア向け発表会は11月22日(火)に実施いたします。
— final (@final_audio) November 10, 2022
発表会開催時、公式ホームページにてZE8000発表会を配信いたしますので、ぜひご覧ください。
また、参加をご希望のメディア、インフルエンサーの皆さまは下記URLよりお申し込みくださいませ。https://t.co/IqBzypoMWR pic.twitter.com/eh9epEXC7J
同社は2022年5月にドイツ・ミュンヘンで開催されたオーディオ機器の展示会「HIGH END munich 2022」に出展し、その様子を伝えるツイートの合間に「ZE8000」という型番と、製品のイメージ画像を公式Twitterアカウントで初披露。その後、「秋のヘッドフォン祭2022」(9月開催)では完全ワイヤレスイヤホン(TWS)の外観のみの静態展示を行っていたが、今回ZE8000の詳細がようやく明らかになるものと見られる。
finalは「再生音のクオリティこそが音楽体験に大きな影響を与える」と考え、音響工学や音響心理学の基礎的な研究と、それらを実現する機構設計や製造工程の開発を行っている。これまでもフラッグシップのヘッドホン「D8000」やイヤホン「A8000」の開発において、独自の機構を発明・搭載するなど、革新的なアイデアを実現してきた。
同社の研究チームは、業界で長い間リファレンスとされてきた特性とは異なる、新たな物理特性を発見。その特性を再現するために、ハードウェアとソフトウェアを含めたシステム全体を包括的に設計し、「D8000やA8000では成しえない、ワイヤレスでこそ実現できる新しいサウンド」を生み出したという。finalはこれを高精細映像の8Kになぞらえ、「8K SOUND」と名付けている。なお、具体的な技術要素については知財化を企図しており、今後学会での論文発表を予定しているとのこと。
finalでは、8K SOUNDについて「楽曲に含まれる音楽情報を余すことなく高精細に再生。どこか特定の音域を強調することをせず、ユーザー自身が聴きたい音にフォーカスを合わせられる。フォーカスを合わせることで、ボーカル中心で聴くことも、パーカッションやベースラインに注目して聴くこともできるということ。ユーザーの聴きどころに応じて、どこを聴いても高精細で、何度聴いても楽しい音楽鑑賞を体験できる」と説明している。