フォントワークスは10月24日、 LINEのオリジナルフォント「LINE Seed JP」を、LINE CREATIVE CENTERと共同開発したことを発表した。

  • LINEのオリジナルフォント「LINE Seed JP」

LINE Seed JPは、LINEが2020年にリリースした欧文コーポレートフォント「LINE Seed Sans」の日本語書体。フォントワークス、韓国のフォント制作会社であるFontrix、そしてLINE CREATIVE CENTER BXデザイン室が共同開発した。

既存の欧文コーポレートフォント「LINE Seed Sans」の特徴である角の丸み(=カドマル)を取り入れた。角ゴシック体よりも少しカジュアルで柔らかい、親しみやすさが伝わる書体で、“ふところ”を広く、仮名は曲線を多く取り入れた明るいモダン系のゴシック体となっている。

  • 親しみのある “カドマル”ゴシック

読むときの心地よさや、日本語書体ならではの不ぞろいな美しさと形の整合性との間で何度も検証を重ね、これまでにない新しいモダンゴシック体に仕上がったとしている。

  • ウエイト展開は4段階。上から「Thin」「Regular」「Bold」「Extra Bold」

今後、LINE Seed JPはLINEの事業活動やさまざまなイベントで使われるほか、誰でも使用できるように一般公開。フォントファイルは、LINE Seed Webサイトからダウンロードできる。

  • 「LINE Seed JP」書体見本

フォントワークスの書体デザインディレクター 藤田重信氏は、次のようにコメントしている。「『LINE Seed JP』の制作はフォントワークスにとっても大きな挑戦でした。すでにある『LINE Seed Sans』は誠実で温厚という人格を感じたので、日本語書体では、『大人のひとが微笑んでいるような印象を持った文字』をイメージして監修にあたりました。『LINE Seed JP』がLINE社で末永く愛されるコーポレートフォントになることを願います」