TwitterでDMを送れない原因は11通り

TwitterでDMを送れないときの原因は大きく分けて4通り、細かく分けて11通りのパターンに整理できます(下記リスト参照)。この記事では、それぞれの原因と対処法について解説します。

  • DMの送信条件を満たしていない
    • 相手が自分をフォローしていない(相手からフォローされていない)
    • 相手と過去にDMをやり取りしたことがない
    • 相手がDM解放していない(すべてのDM受信を許可していない)
    • 相手はDM解放しているが、自分のTwitterアカウントに電話番号が未登録
  • 相手が自分を避けている
    • 相手が自分をブロックしている
  • Twitterのルールに抵触した
    • 1日に送信できるDMの上限数を超えた
    • 複数の相手に同じ内容やリンクを送信した結果、スパムと判定された
    • 自分のアカウントが凍結されている
  • 各種不具合が生じている
    • 端末やアプリの不具合
    • 通信環境の不具合
    • Twitterサービスの不具合

DMの送信条件を満たしていない場合

TwitterのDMは、相手アカウントのユーザー名さえわかれば送信できる仕組みではありません。自分から相手にDMを送るには、次の条件のうち最低一つを満たす必要があります。逆に条件を一つもクリアしていなければ、TwitterでDMを送ることはできません。

  • 相手が自分をフォローしている(自分が相手からフォローされている)
  • 相手と過去にDMをやり取りしたことがある
  • 相手がDMを解放している(すべてのDM受信を許可している)
  • TwitterでDMを送れる相手のプロフィール画面

    上記の送信条件を一つでも満たしていれば、相手のプロフィール画面にDMボタン(封筒のアイコン)が表示されます

  • TwitterでDMを送れない相手のプロフィール画面

    上記の送信条件を一つも満たしていなければ、相手のプロフィール画面にDMボタン(封筒のアイコン)は表示されません

相手が自分をフォローしていない(相手からフォローされていない)

TwitterでDM送信を可能とするもっとも一般的な条件が「相手が自分をフォローしていること」です。自分だけが相手をフォローしている「片思い」の状態ではDMを送ることはできません。この原因を解決するには、相手にメンション(@ツイート)を送るなどの方法で依頼して、自分をフォローしてもらうことが必要です。

  • TwitterでDM送信を可能にするため、相手にメンションを送った例

    相手にメンションを送って、DMのやり取りをお願いした例です。相手のツイートにリプライ(返信)する形で依頼する手もあります

【関連記事】
TwitterのDMをフォロワー以外の人に送るには?

相手と過去にDMをやり取りしたことがない

現在は相手からフォローされていなくても、過去にDMを送受信したことがあれば、お互いにDMを送ることができます。ただし、今この場で自分からDMを送信できないのであれば、過去に戻って対処することは不可能です。前項のように相手に自分へのフォローを依頼しましょう。

相手がDM解放していない(すべてのDM受信を許可していない)

Twitterの「DM解放」とは、自分宛てのDMをすべてのユーザーから受信できる設定状態を指す言葉(スラング)です。相手がDMを解放していれば、フォローの有無に関係なく自分からDMを送り届けることができます。

しかし、TwitterでDM解放しているユーザーは少数派といえるでしょう。DMを解放するには、設定メニューをたどって「すべてのアカウントからのメッセージリクエストを許可する」という項目をオンに変更する必要があります。ただし、自分のTwitterアカウントをDM解放の状態に設定しても、送信できない相手に対しては無意味です。

  • TwitterでDM解放する方法

    TwitterでDM解放するには、メニューを「設定とプライバシー」→「プライバシーと安全」→「ダイレクトメッセージ」の順に進み、「すべてのアカウントからのメッセージリクエストを許可する」をオンにします。DM解放について詳しくは下記の関連記事をご参照ください

【関連記事】
Twitterの「DM解放」とは? 設定方法や注意点を解説

自分のTwitterアカウントに電話番号が未登録(相手がDM解放の場合)

相手がDMを解放していても、自分がTwitterアカウントに電話番号を登録していなければ、すぐにDMを送ることはできません。その場合、DMを送ろうとすると「ご利用のアカウントがロックされました」という警告が表示され、電話番号の認証を要求されるので指示に従って対処しましょう。

  • TwitterでDM解放した相手に送るため、「ロックされました」と表示された画面

    電話番号未登録のTwitterアカウントからDM解放アカウントにDMを送信すると、「アカウントがロックされました」と表示されます。「始める」ボタンをタップして電話番号認証を進めましょう

2023年2月1日ごろから、片思いフォローでDMを送るとアカウントロックされるという騒ぎが起きましたが、筆者が実際に試したところ、「ロックされました」の画面で「キャンセル」をタップするとTwitterアカウントの利用を継続できました。相手にDMは送れませんでしたが、この時点でアカウントがロックされることはないようです(ただし、電話番号未登録の状態が続くことでロックされる恐れはあります)。

  • TwitterでDM送信してロック画面が表示されてキャンセルした場合

    「ロックされました」の画面で「キャンセル」をタップした直後の画面です。DM送信はエラーとなりましたが、その後のTwitterの利用に支障はありません

ちなみに、従来のTwitterでは「アカウントがロックされました」ではなく「機能をロックしました」というメッセージが表示されていました。Twitterがイーロン・マスク氏主導の変革を進める中で日本語翻訳に難が生じた可能性もありそうです。

  • TwitterでDM解放した相手に送るため、電話番号認証を要求された画面(旧)

    同じ場面で表示されていた従来の画面です。ロックされたのは機能であって、アカウントではありません

相手が自分を避けている場合

TwitterでDMを送れない原因には、相手が自分をブロックして遠ざけている場合も考えられます。そのほか、相手がDMを削除(会話を削除)すると送れなくなるという言説がネット上に見られるため、事実かどうか検証しました。

相手が自分をブロックしている

Twitterでブロックされると、相手と自分のフォロー関係は相互に解除されるので、お互いにDMを送れなくなります。しかし、DMを送れないという現象だけでは、相手が自分をブロックしたと断定できません。

自分がブロックされたかどうかは、相手のプロフィール画面にアクセスすると確認できます。ただし、相手に依頼してブロックを解除してもらうのは難しいケースが多いと思われます。

  • Twitterで自分をブロックした相手のプロフィール画面

    自分をブロックした相手のプロフィール画面です。「あなたをブロックしました」とわかりやすく書かれ、DM送信ボタンは表示されていません。Twitterのブロックに関して詳しくは下記2本の関連記事をご参照ください

【関連記事】
Twitterで相手をブロックする方法 - その後どうなるかも解説

Twitterで自分がブロックされたか確認する方法

(参考)相手が自分とのDMを削除しても影響はナシ

TwitterではDMを一通ずつではなく、特定の相手とのDM履歴を一括削除(会話を削除)することもできます。相手が自分とのDMを削除すると、自分からDMを送れなくなるという情報がネット上で散見されますが、そうとは限らないようです。実際に何度か検証したところ、自分のTwitter環境(DMタブ)に変化はなく、相手にDMを送り届けることも可能でした。

  • 相手が自分とのTwitter DM履歴を一括削除-1
  • 相手が自分とのTwitter DM履歴を一括削除-2
  • 【1-相手側】DMタブで「研究班F」を長押しして「会話を削除」をタップし、DM履歴を一括削除しました

  • 相手がTwitter DM履歴を一括削除しても自分に影響なし-1

    【2-自分側】自分(研究班F)のDMタブに変化はなく、相手(研究班D)とのDM履歴は残っています

  • 相手がTwitter DM履歴を一括削除しても自分に影響なし-2

    【3-自分側】メッセージを作成して、相手(研究班D)に送信しました

  • 相手がDM履歴を一括削除しても自分から再送信されれば復活

    【4-相手側】削除したはずの「研究班F」が復活し、新たに送られたDMも届いています。ただし、過去のDM履歴は削除されていました

Twitterのルールに抵触した場合

Twitterのルールに反してDMを送ったことで、ペナルティを受ける場合があります。DM送信の上限に達した場合、複数の相手に同じ内容やリンクを送った場合、アカウントが凍結された場合について解説します。

1日に送信できるDMの上限数を超えた(最大1,000通まで)

Twitterでは各種操作のリミット(上限)が定められています。DM(ダイレクトメッセージ)は1日あたり1,000通が上限です。1,000通を超えて送ろうとするとエラーが出るので、制限が解除されるまで時間の経過を待ちましょう。

複数の相手に同じ内容やリンクを送信した結果、スパムと判定された

複数のアカウントに向けて、同じ内容のメッセージ文を送信したり、リンク(URL)だけのDMを送信すると、Twitterからスパムと判定される可能性が生じます。Twitter公式ヘルプの「スパムに関するポリシー」では、DMに関して次の行為を禁止しています。

  • 同一のダイレクトメッセージを繰り返し送信すること
  • 自身のツイートやダイレクトメッセージのほとんどを占めるほど頻繁に、説明を付けずにリンクのみのツイートやダイレクトメッセージを送信すること

自分のアカウントが凍結されている

Twitterアカウントが凍結あるいは永久凍結されても、ログインしてDMタブを開くことは可能です。しかしDMを作成・送信しようとすると、エラーメッセージが表示されます。凍結されていない別のアカウントを利用するか、次のリンクから「異議申し立て」を行って凍結の解除を申請することが対処法となります。

  • 凍結されたTwitterアカウントではDMを送信できない

    凍結されたアカウントでTwitterアプリからDMを送ったところ、「メッセージの送信に失敗しました」と表示されました

  • 凍結されたTwitterアカウントではDMを作成できない

    凍結されたアカウントでブラウザ版TwitterにログインしてDMを作成しようとしたところ、「あなたのアカウントは凍結されているため、この操作が許可されていません」と表示されました

凍結を解除するための異議申し立て方法について、詳しい解説は下記の関連記事をご参照ください。

【関連記事】
Twitterアカウントの凍結を解除する方法 - 異議申し立ての例文付き

端末やアプリ、通信環境、Twitterに不具合が生じている場合

Twitterを使ううえで欠かせない機器やアプリ、サービスに不具合が起きている可能性もゼロではありません。これらのトラブルが起きている場合は、DMを送れないだけでなく、Twitter自体をまともに利用できない状況になっていそうですが簡単に解説します。

端末やアプリの不具合

スマホやPC本体、アプリの不具合が疑われる場合は次の項目を試しましょう。

  • アプリや端末を再起動
  • アプリやOSを最新版にアップデート

通信環境の不具合

Wi-FIにつながらない場合は次の項目を試しましょう。

  • スマホやPC本体のWi-Fi機能を一度オフにして再接続
  • Wi-Fiルーターを再起動
  • Wi-Fiルーターのファームウェアを最新版にアップデート

スマホのモバイルデータ通信が不調の場合は次の項目を試しましょう。

  • 自分が電波の届きにくい場所にいないか確認(電波の届く場所に移動)
  • 通信障害が発生していないか、Twitterや通信キャリアのWebサイトで情報収集
  • スマホの機内モードをオン、その後オフ
  • スマホを再起動

Twitterサービスの不具合

Twitterのサービス自体に不具合が発生している可能性もゼロではありません。Twitterの公式サポートアカウント「@TwitterSupport」などに情報が出ていないか確認しましょう。

まとめ

TwitterでDMを送信できないときの原因は多くの場合、相手からのフォローが切れているか、相手からブロックされたかを疑うべきでしょう。電話番号を登録できずDM解放した相手に送れない、相手からのブロックを解除する手立てがないなど、対処法がなく詰んでしまった場合は潔くあきらめるのも賢明な判断といえます。