映画「スター・ウォーズ」シリーズに登場するダース・ベイダーの声優を担当している米俳優のジェームズ・アール・ジョーンズさんが同役を引退することが明らかとなった。米Vanity Fair誌が報じた。
ジョーンズさんは、1977年に公開された「スター・ウォーズ」シリーズの第一作目「スター・ウォーズ エピソード4/新たなる希望」から、2019年に公開された「スター・ウォーズ スカイウォーカーの夜明け」まで、ダース・ベイダーの声優を務めてきた。実に40年以上も同役を担当している。
ジョーンズさんの引退後は、ダース・ベイダーの声はAIが担うことになるそうだ。ウクライナのスタートアップ企業「Respeecher」が、AI技術を使ってジェームズさんの録音された声から、新しい合成音声を生成するのだという。同社は既に、Disney+で配信された「ボバ・フェット/The Book of Boba Fett」や、「マンダロリアン」にて、若き日のルーク・スカイウォーカーの声もAIの合成音声で再現している。
米Vanity Fair誌は、米カリフォルニアにある「Skywalker Sound」の音響監督マシュー・ウッドさんのインタビューを掲載。ウッドさんによれば、2019年の「スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け」でのダース・ベイダーの台詞を録音している際に「このキャラクターを終わらせることを考えている」とジョーンズさんに言われたという。「スター・ウォーズ」にとってダース・ベイダーは重要なキャラクターだ。そのため今後どうするかを話し合った結果、「Respeecher」に依頼することが決まったそうだ。ちなみに、ジェームズさん本人はAIによって自身の声が再現されることには同意しているとのこと。
ネット上では「もの凄い存在感&威圧感でした✨大変にお疲れ様でした。フォースと共にあらんことを!時代が動いていくなぁ…」「これからはこういうケースも増えるのだろう。往年のファンは嬉しいかもだけど、下手すると声優の仕事がどんどん減っていってしまう可能性もある。」などの声が寄せられた。