ゲームビジネスに特化したマーケティングサービスを展開するゲームエイジ総研が、仮想世界で実体験に近い体験を得られるデジタル技術とされる「VR」(Virtual Reality)市場に関する調査を実施。その調査において、「ゲーマーの9割以上の人がVR機器を使用したことがない」という結果が出てしまい、ネットで話題になっている。
本調査では、全国の10~50代の男女で、何らかのゲームをプレイしている人をゲーマーとして、そのゲーマー2,736人を対象にアンケート調査を実施した。
その結果として、VR機器を利用したことがあると回答した人は8.8%。利用したことがないと回答した人が9割以上を占めた。そして今後、VR機器を利用したいと回答した人は30.9%となった。同社では、VR機器を利用したことがある人に比べて、今後利用したい人の方が割合が多いことから、将来のVRの利用者が増加する傾向は見て取れると分析している。
さらに、VRを利用したことがある人と、今後利用したい人の分布を、年齢別で見ると、利用したことがある人は30代が最も多くて25.5%。次いで40代が22.0%、10代が21.6%となった。10代と30~40代がVR機器利用者のメインとなっている一方、20代が50代以下という興味深い結果になっている。また、20~30代ではVR機器を利用したことがある人よりも、今後利用したい人の方が少なく、逆に利用したことがある人が少ない50代で、今後利用したい人が増加する傾向が見られた。
加えて、VR機器を利用したいと回答した人に対して、「どのようなところでVRを利用したいか」も調べた。ゲームに利用する人がほとんどかと思いきや、「映像コンテンツの視聴」に利用したいと考えている人が72.4%と、ゲーム利用と同等以上の高い割合で存在していることがわかった。VR機器の普及には、ゲームだけではない幅広いコンテンツを用意する必要がありそうだ。
ネット上では「ゲーマーでもVR経験者って1割もいないのか。。。」「20代だけ他の世代の半分とやたら興味がないのは何故」「20代だけ低いのおかしいだろw」などの声が寄せられた。