シャープは9月26日、カメラのセンサーを前モデルから約66%大型化し、新開発の画質エンジン「ProPix4」を搭載してカメラ性能を飛躍的に向上させたスタンダード5Gスマートフォン「AQUOS sense7」を発表した。ドコモ/auから11月上旬以降に発売する。
なお、本機と同時に、ソフトバンク独占販売モデルとして動画視聴体験を強化した「AQUOS sense7 plus」も発表されている。
「AQUOS sense」シリーズは“必要十分”をコンセプトに2017年から展開されているスタンダードモデル。このたび登場した「AQUOS sense7」は、シリーズの最大の特徴である一週間の電池持ちはそのままに、カメラ性能を強化したモデルとなった。
イメージセンサーは、スタンダードモデルながらフラッグシップ機に迫る1/1.55インチの大型のものを採用。さらにフラッグシップモデル「AQUOS R7」の高画質化技術を応用した新画質エンジン「ProPix4」により、人の目や肌などの分析に基づいた画像処理で、暗いシーンでもノイズを抑え、繊細な質感やディティールまで表現する。AFは全画素を使用する像面位相差AFで、合焦速度は従来機の約2倍に高速化し、撮りたい瞬間を逃すことなく撮影できる。なお、前モデルで搭載していた望遠カメラはなく、二眼構成となっている。
ディスプレイは10億色の色表現/1,300nitのピーク輝度を実現したIGZO OLEDを搭載。表示内容・操作に応じて駆動速度を自動制御することで、高い省エネ性能を確保している。バッテリは4,570mAh。
また、「AQUOS」シリーズのスマートフォンとしては初めて、マスクをつけた状態での顔認証にも対応し、利便性が向上している。
販売は、NTTドコモとKDDI(au/UQ mobile)から11月上旬以降の発売予定とアナウンスされている。いずれも価格は未定だが、発表会での質疑応答によれば「これまでの『sense』シリーズの価格レンジと大きくは変わらない想定」とのこと。NTTドコモの型番は「SH-53C」、KDDIの型番は「SHG10」となる。SIMフリー版(オープンマーケット版)の販売も検討しているとのこと。
カラーはライトカッパー/ブルー/ブラックの三色。NTTドコモ版はオンラインショップ限定カラーとしてラベンダーも用意される。
主な仕様は下記のとおり。
- カラー:ライトカッパー/ブルー/ブラック
- OS:Android 12
- CPU:Qualcomm Snapdragon 695 5G
- 内蔵メモリ:6GB
- ストレージ:128GB+microSDXC(最大1TB)
- ディスプレイ:約6.1インチ IGZO OLEDディスプレイ フルHD+(2,432×1,080ドット)
- 通信バンド:5G NR(sub6):n3/n28/n41/n77/n78/n79、4G LTE(FDD-LTE):Band 1/2/3/5/8/12/17/18/19/21、4G LTE(TD-LTE):Band 38/41/42、3G(W-CDMA):Band 1/2/5/8、2G(GSM):850/900/1,800/1,900MHz
- アウトカメラ:標準約5,030万画素(F1.9/85度/23mm相当)、広角約800万画素(F2.4/120度/15mm相当)
- インカメラ:約800万画素(F2.0/78度/26mm相当)
- Wi-Fi:IEEE 802.11a/b/g/n/ac
- Bluetooth:バージョン5.1
- バッテリ容量:4,570mAh
- 防水/防塵:IPX5、IPX8/IP6X
- 生体認証:顔認証(マスク対応)、指紋認証
- その他の機能:おサイフケータイ対応、NFC対応
- インタフェース:USB Type-C、イヤホンマイク端子
- サイズ/重さ:約W70×H152×D8.0mm、約158g