インターネットイニシアティブ(IIJ)は9月15日、個人向けMVNO「IIJmio モバイルサービス」のギガプラン タイプA(au網)において、音声通話機能付きeSIMを10月25日から提供すると発表した。
同社は2019年7月開始の「ライトスタートプラン(eSIMベータ版)」(当時の名称。現在は受付終了)を皮切りに、特定機種専用ではない汎用かつ個人向けのeSIMサービスを早期から提供してきた。従来はデータ通信専用プランのみの対応だったが、今回初めて音声対応のeSIMを提供する。
まずはau回線の「タイプA」のみでの対応となり、料金プランは物理SIMの場合と同様。月間データ容量2GBなら850円/月、4GBなら990円/月から利用できる。
eSIMの利点として、Web上での契約からSIMカードの配送を待つことなくすぐに利用開始できるほか、iPhoneなどの物理的なSIMカードが1枚しか入らないeSIM対応端末でもデュアルSIMで利用できる。1台で2つの回線を利用することで、使い分けによる通信料金の節約、あるいは通信障害発生時に備えたバックアップ運用が可能になる。
なお、音声eSIMの提供開始に向けてオンラインでの申込時の本人確認強化のため、Liquid社の「LIQUID eKYC」を導入する。