アメリカのウェーバーはBBQ(バーベキュー)グリルの老舗メーカー。BBQ大国であるアメリカにおいて、70年前にフタ付きグリルでBBQ料理の美味しさを広めたメーカーともいわれています。

そんなウェーバーが9月12日~10月31日の期間、ウェスティンホテル東京とコラボ。ウェーバー製品の家庭用BBQグリルを使って、一流シェフが腕を振るってくれます。バーベキューは「食材を焼く」だけのシンプルなイメージですが、ホテルシェフの手にかかるとどう変身するのか……。コラボメニューを試食してきました。

  • ウェスティンホテル東京のレストラン、「ザ・テラス」のオープンスペースで楽しめる本場アメリカのBBQ料理。実際に購入できるウェーバーの家庭用グリルを使用しているので、味が気に入ったら自宅に同じグリルを導入するのもアリ?

  • ウェスティンホテル東京の料理長によるBBQ料理はどのようなものなのか!? 期待が高まります

見た目もひと味違う、ウェーバーのBBQグリル

ウェーバーは現在、家庭用BBQグリルとして炭を燃料にする製品のほか、ガス式と電気式のグリルも発売しています。今回のウェスティンホテル東京とのコラボでは、炭燃料とガスグリルの2種類を用意。

炭燃料のグリルは、「ケトルシリーズ」と呼ばれる定番製品の70周年記念モデルです。日本ではあまり見ない丸みを帯びたレトロデザインで、記念モデルはシックなダークグレーの「ハリウッドグレイ」のほか、「ダイナーグリーン」と「ホットロッドイエロー」の3色があります。

  • UFOのような丸みあるデザインのケトルシリーズは、ウェーバーを代表するグリル。写真は限定カラーの「ダイナーグリーン」と「ホットロッドイエロー」。自宅に置くだけでも楽しくなりそうなビジュアルですね

  • 調理後に外したフタは、本体に引っかけておけます。フタの置き場所に悩まなくてよいのはうれしい配慮。フタには温度計が付いているので予熱時間の目安にできます

ガス式のBBQグリルは「スマートガスグリル GENESIS(ジェネシス)SE-SPX-435」でした。日本で販売しているウェーバーの家庭用BBQグリルとしては、もっとも巨大な製品です。本体サイズは幅1,740×奥行き686×高さ1,322mmとかなりの大きさ。家族で楽しむのはもちろん、大人数のパーティーにもぴったりです。ただ、これを導入できる家庭は限られますね……。

この製品はIoT対応。スマートフォンと連携させることで、焼いている肉の中心温度をリアルタイムでスマホに表示したり、肉をひっくり返すタイミングを教えてくれたりする賢い製品です。家庭で使うなら、失敗をなくしてくれるIoT機能はとても便利ではないでしょうか。

  • ステンレススチールコンポーネントの本体は業務用のようなカッコよさ。それにしても、このサイズが家庭用とはさすがアメリカ。広いガレージにしまっておくイメージですね

  • フタを開くと、メインの調理スペースは86×46cmと広々。焼けた食材を一時的に置く棚があるのも◎

ウェスティンホテル東京で実際に食べられるメニューは?

日本のBBQグリルは、炭を入れて網を乗せるシンプルな形が一般的。火力や熱の伝わり方から、焼き肉用の薄い肉や、串に刺した小さめの野菜や肉といった火が通りやすい食材が多くなります。

一方、Weberグリルアカデミーの柴田ジョーシュワ・スティーブン寛樹氏によると、アメリカのBBQで定番なのは「大きなかたまり肉」なんだとか。ウェーバーのBBQグリルは全製品共通でグリルを覆うような「フタ」が付いているのが特徴。このフタで熱を反射させ、食材全体を熱で包み込むように調理するため、ぶ厚い肉や丸ごとのゴロゴロ野菜、そしてもちろん大きなかたまり肉もしっかり中心まで熱が入るのです。

  • ウェーバーの「蓋付きBBQグリル」ならではの美味しさを伝えるWeberグリルアカデミーのシェフ、柴田ジョーシュワ・スティーブン寛樹氏。ウェスティンホテル東京とのコラボでもシェフとして参加しています

今回のウェスティンホテル東京とウェーバーのコラボでは、各種のサラダが楽しめる冷菜、BBQグリルで焼いた肉・魚介・野菜のグリル料理、さらにウェスティンホテル東京で人気の食べ放題スイーツビュッフェが提供されます。

コースの目玉は、やっぱりグリル料理。肉料理には、骨付き仔羊またはイベリコ豚グリル、リブステーキを提供予定。魚介類は、帆立貝のブルギニヨンバター、シダープランクサーモンのオリジナルスパイス焼きなど、盛りだくさんの内容です。

  • イベリコ豚グリルと季節野菜のブロシェット。豚のグリルは、まわりがカリッとして中心はしっとり。脂身の少ない部位でしたが、ジューシーでまったくパサついていません

  • シダープランクサーモン オリジナルスパイス焼きは、水で濡らした板(杉の木)の上でサーモンを焼くという独特の調理法。かすかに杉の香りが漂うサーモンは、蒸されているためか、とにかくふっくらジューシー! これ以外にも、自宅でBBQするときの参考になりそうなウェーバーの技がたくさん披露されました

  • 肉ばかりでは飽きる! という人にも朗報。ウェスティンホテル東京で人気のスイーツビュッフェも食べ放題です

今回のコラボメニューを味わうなら、ぜひ加えてほしいのがオプションメニュー。トマホーク骨付き肉か、骨付きリブアイローストビーフを追加できます。トマホーク肉は約1kgという肉のかたまり、リブアイローストビーフはなんと約3kg(約7kgも選択可能)の肉です。ここまで大きいと中が生だったり、肉のまわりが焦げてしまったりすることがありますが、どちらオーブンで焼いたような完璧な火の通りでした。

  • トマホーク骨付き肉をケトルシリーズで豪快に炭火焼き。焼いた肉は上品にカットして野菜と一緒に提供されます。この絶妙な火加減はもはや芸術的

  • こちらはカット前のリブアイローストビーフ(約3kg)。男性の拳と比較すると、その巨大さがよくわかりますね。このサイズの肉も中までしっかり火が通っています

今回のコラボ企画では、ウェスティンホテル東京のインターナショナルレストラン「ザ・テラス」料理長である岡良太氏もシェフとして参加。

「大きなかたまり肉にオリーブオイルを塗り、豪快にスパイスをまぶして焼く方法は日本のバーベキューでは見たことがありません。今回、このダイナミックな調理方法に、ウェスティンホテル東京ならではの繊細な味付けを加えています」(岡シェフ)

肉や野菜にカツオの削り節を加えたオリジナルスパイス、ヨーグルトベースのソースなど、自宅BBQでは味わえないホテルならではの味も楽しめました。

  • 岡シェフによるオリジナリティあふれる4種類のスパイスやソース。ひとつの素材をさまざまな味で楽しめます

  • インターナショナルレストラン「ザ・テラス」料理長の岡良太氏

こちらのコラボ企画は9月12日~10月31日まで開催。ウェスティンホテル東京のインターナショナルレストラン「ザ・テラス」にて開催されます。イベントが開催されるパティオでは、実際にウェーバーのBBQグリルで肉を焼いているところも見学できます。ウェーバーのBBQグリルとウェスティンホテル東京の味をチェックしてみてはいかがでしょうか?

  • ランチ 11:30~14:00(土日祝は12:00~16:00)
  • ディナー 18:00~21:30(土日祝は17:00~21:30)
  • 料金:1名15,800円(税・サービス料込)
  • 平日はランチ・ディナーとも各1組、土日祝日はランチが2組、ディナーが1組。それぞれ1組の人数は4名~15名。