アクションカメラを手がけるInsta360 Japanは9月8日、水中撮影が可能な360度カメラの新製品「Insta360 X3」を発表した。2020年10月に発売した「Insta360 ONE X2」の改良版。本体のタッチパネル液晶を2.29インチに大型化して視認性や操作性を高めたほか、撮像素子を新しい1/2インチセンサーに置き換えて画質を高めた。ドライブレコーダーのように継続して録画を続け、狙ったシーンが撮れた最後の部分だけを保存する機能も追加した。防水性能も備え、本体のみで最大10mの水中撮影ができる。
希望小売価格は68,000円で、9月8日より販売を開始している。
画面を大型化、自撮りに特化した新モードも
Insta360 ONE X2の後継モデル。名称も「ONE」を取ってシンプルにした。Insta360 ONE X2からのおもな改良点は以下の通り。
- 円形で小さかったタッチパネル液晶を2.29インチに大型化、視認性と操作性をアップ
- 撮像素子を1/2.3インチセンサーから1/2インチセンサーに大型化
- アクティブHDRを適用した5.7K画質の360度動画
- 360度写真は最大7200万画素で撮影可能
- 片側のレンズだけを用いたシングルレンズモードの動画画質を4Kに向上
- 360度のタイムラプス動画は8K画質で撮影可能
- リフレーム不要で60fpsの自撮り動画が撮影できる「ミーモード」
- 映画マトリックスのようなスローモーションエフェクトが撮影できる「バレットタイム」は、4K/120fpsと3K/180fpsに解像度とフレームレートが向上
- リフレーム時も音声がアクションに追従する「方向性強調オーディオ」
- バッテリー容量を1800mAhに増量(従来は1630mAh)
- ドライブレコーダーのように継続して録画を続け、予想できないシーンを残しやすくする「ループ録画モード」
- 側面に4つのボタンを配置し、手袋をはめた状態でも操作しやすくした
Insta360 X3の特徴が、本体のタッチパネル液晶を2.29インチに大型化したこと。円形の小さな液晶パネルを搭載していたInsta360 ONE X2と比べ、視認性が大幅に高まった。液晶パネルの下や側面には、手袋を装着したままでも操作できるボタンを配置し、操作性も高めている。
撮像素子は1/2インチセンサーに大型化し、アクティブHDRを適用した5.7K画質の360度動画や、最大7200万画素の360度写真、4K/120fpsのバレットタイム、8Kタイムラプスなどが撮れるようにし、画質を高めた。
新モードも用意した。片側のカメラのみを使うシングルレンズモードは、動画撮影を4K画質に高めたほか、2.7K画質ならば強力なFlowState手ブレ補正と360度水平維持を適用した動画が撮影できる。スノーボードやVlog撮影などで、自分を中心に配置した動画を編集不要で自動生成するミーモードも新たに追加した。
製品のスペック
- 絞り:F1.9
- 焦点距離:6.7mm(35mm判相当)
- 写真解像度:7200万画素 (11968×5984)、 1800万画素 (5952×2976)
- 動画解像度(360度モード):5.7K(5760×2880@30/25/24fps)、4K(3840×1920@60/30fps)
- 動画解像度(シングルレンズモード):4K(3840×2160@30/25/24fps)、3.6K(3584×2016@60/50/30/25/24fps)、2.7K(2720×1530@60/50/30/25/24fps)、1080p(1920×1088@60/50/30/25/24fps)
- 写真モード:標準、HDR、バースト、インターバル、スターラプス
- 動画モード:標準、アクティブHDR、タイムラプス、タイムシフト、バレットタイム、ループ録画
- Bluetooth:BLE 5.0
- Wi-Fi:IEEE802.11a/b/g/n/ac
- 充電端子:USB Type-C
- メモリーカード:microSDカード(最大1TB)
- バッテリー容量:1800mAh
- 本体サイズ:114.0×46×33.1mm
- 重さ:180g
- 駆動時間:81分(5.7K@30fpsモード撮影時)