ソニーマーケティングはこのほど、IoTブロック「MESH(メッシュ)」の技術仕様を公開した。

  • IoTブロック「MESH」の技術仕様を公開

MESHは、人感センサーや温度センサーなど機能ごとのブロックと身近なものとを組み合わせることで、「人が通過したらスマートフォンにメッセージを送る」「温度・湿度を計測して自動的に記録をする」といった仕組みを手軽につくることができるプログラミングツール。

今回公開した技術仕様は、「MESHブロック」の通信仕様。これにより、「MESHアプリ」を使用しなくても、JavaScriptやPythonなどのテキストプログラミング言語からMESHを取り扱えるようになる。

Bluetooth 4.0以上搭載のPCやスマホ、Raspberry Piなどの端末において、ボタンや人感センサーによって機能を呼び出す、温度などのセンサー情報を自動的に記録する、といったアプリケーションの開発が行える。

既存のシステムにMESHのセンサーを加えることも可能。例えばデジタルサイネージなどのシステムと連携して、人が来たときに反応したり、非接触操作で案内したりといった仕組みを電子回路の設計なしで追加できる。

PythonやJavaScriptなどのプログラミング言語から「MESHブロック」を利用でき、STEAM教育や探求的な学習活動、人材育成において、センサーデータを使った情報処理や取得したデータのクラウドへの送信など、IoT開発に必要な要素を手軽に取り入れられるということだ。

通信仕様の詳細はこちらのページで公開されている。

今回の技術仕様の公開に合わせて、obnizが提供するIoTプラットフォーム「obniz(オブナイズ)」がMESHブロックに対応。MESHの各種ブロックとobnizのIoTプラットフォームの各種機能を組み合わせ、センサーとクラウドを連携した本格的なIoTシステムを実現できる仕組みを構築した。

  • IIoTプラットフォーム「obniz」が「MESHブロック」に対応

なお、MESHブロックの主な仕様は、本体の最大サイズが約W24×D12×H48mm(MESH-100BU/MESH-100LE/MESH-100AC/MESH-100GP/MESH-100TH/MESH-100PA)、 約W24×D20×H48mm(MESH-100MD)。重さは約13g。

通信方式がBluetooth Ver. 4.0(Bluetooth Low Energy)、出力がBluetooth標準規格Power Class 2、最大通信距離は約10m、使用周波数帯域は2.4GHz帯、外部インターフェースはmicro USB(充電専用)、充電池充電時間は約1時間。