カシオ計算機は8月25日、「Speed and Intelligence」をコンセプトとする腕時計「EDIFICE」から、本田技研工業の「Honda Racing(ホンダ・レーシング)」とのコラボレーションウオッチ「EQB-2000HR」を発表した。9月30日に発売し、価格は77,000円。9月1日から予約を開始する。

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    カシオ「EDIFICE」×Honda Racingコラボレーションモデル、「EQB-2000HR」のフェイス
    (実機写真:青木淳一

Honda Racingとは、本田技研工業が世界で展開するモータースポーツ活動の総称。両者とも、高度な技術を駆使した日本発のブランドとして、世界へ挑み続ける姿勢が相通ずるということで、2018年からコラボレーションを継続中だ。今回のEQB-2000HRも、レースに情熱を注ぐHondaの世界観を表現したモデルに仕上げたとしている。

EQB-2000HRのベースモデルには、EDIFICEの「EQB-2000」をチョイス。フォーミュラカーのサスペンションから着想を得たというケースデザインが見どころのひとつだ。コラボレーションモデルでは、Honda Racingの車体に輝く赤バッジに使われる赤の塗料を文字板パーツに採用。長く受け継がれてきたHondaの「赤バッジ」、その精悍なレッドを身にまとった高機能ウオッチとなっている。

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    Hondaのレーシングスピリットといえば、やはり「赤」

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    ケースデザインのベースはフォーミュラカーのサスペンション。良い意味でメカ的なたたずまいと、黒と赤の精悍なボディが目を引く

具体的には、文字板中央のX型パーツを赤の塗料でカラーリング。象徴的なアイコンを描き、精悍さと力強さを表現した。3時位置には、2022年に刷新された「HRC」(Honda Racingのロゴ)を配置し、裏ぶたには1962円にHondaが建設した鈴鹿サーキットの開場60周年を記念するロゴを刻んだ。

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    文字板に重ねた「X型」のパーツは、Hondaの赤バッジに使われる赤の塗料で着色。「HRC」ロゴも絶妙なアクセントになっている

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    裏ぶたのデザイン

ちなみにHondaの赤バッジは、日本の自動車メーカーとして初めてF1に参戦したマシン「RA271」をルーツとする。市販車としては「TYPE R」を冠する車種のみに与えられ、ホンダのレーシングスピリットを象徴するものだ。また、TYPE Rの内装には、高い耐久性と通気性を持ち肌触りの良い人工皮革「アルカンターラ」が採用されているが、このアルカンターラをコラボレーションモデルのEQB-2000HRではバンド素材として用いている。

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    バンドの素材は人工皮革のアルカンターラ。この質感は時計のバンドとしては珍しい

EQB-2000HRは、Bluetoothでスマートフォンと連携する「モバイルリンク機能」を搭載。専用アプリ「CASIO WATCHES」を使って、時刻の自動修正や、アプリ上の地図から都市を選んで簡単に設定できるワールドタイム機能などを提供する。加えて、モータースポーツをモチーフとするEDIFICEらしく、時計のストップウオッチで計測したデータをアプリへ転送してログ表示にしたりと、レース活動や観戦をサポートする機能もある。

  • EQB-2000HRのおもな仕様(クリックで拡大)

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