iPhoneでよくコミュニケーションをとる人物は、「連絡先」に登録することをお勧めします。たとえば、電話番号を登録しておくと着信時に相手の名前が表示されるほか、電話アプリの「よく使う項目」に登録することが可能になります。AirDropやメッセージアプリなど、iOSには連絡先に登録されている人物を特別扱いする機能がいくつか用意されていることもあり、親しい人は連絡先登録が基本と考えていいでしょう。
しかし、メールアドレスは例外かもしれません。iOSに付属のメールアプリを利用する場合、一度でもメールを送信した相手はメールアドレスが記録されており、名前やメールアドレスの一部を入力しただけで残りのアドレスを補完してくれるからです。
たとえば、iPhoneのメールアプリから山の上田吾作さん(メールアドレスは「yama_tagosaku@mynavinews.jp」)にメールを送信したことがあるとします。新規メール作成画面のTo欄にメールアドレスを入力するとき、彼の名前の一部(「yama」や「tago」)、またはドメイン名の一部(「mynavi」)を入力すると、一致する名前とメールアドレスがリストアップされます。その中から一致するものをタップすれば、メールアドレスの入力が完成するのです。
メールアドレスの入力補完は、メールアプリが送受信したメールの内容を自動解析し、そこに含まれるメールアドレスを内部のデータベースに蓄積することによって実現されています。基本的には最近やり取りした相手、やり取りの回数が多い相手から順に表示されますが、AI機能による推薦(「SiriがAppで検出」欄)も表示されるため、結果は毎回異なるかもしれません。
連絡手段はもっぱらメール、郵便物や宅配便をやり取りする可能性も低いという相手は、名前かメールアドレスの一部さえ記憶にあれば、宛先がわからなくて困るということはありません。連絡先の登録数が多すぎる、これ以上増やしたくないという場合は、メールアプリの入力補完機能に頼るというのもひとつの方法ですよ。