電化製品のカタログやWebサイトの製品情報を見ると、製品の消費電力と目安の電気料金が書かれていることが多いもの。この電気料金はどうやって算出しているかというと、基本的には「27円/kWh」を目安単価として計算されてきました。

電気料金の単価は、地域や契約によって変動しますが、「公益社団法人 全国家庭電気製品公正取引協議会」(以下、家電公取協)では上記の27円/kWhを目安と定めています。各メーカーはこの27円/kWhを採用して、「電力料金単価(27円/kWh)×製品の消費電力=1時間使ったときの電気料金」と計算しているわけです(すべての場合で当てはまるものではありません)。

最近の電気料金アップを受けて、家電公取協は2022年7月22日に電気料金の目安単価を改定。従来の27円/kWhから「31円/kWh」になりました。家電公取協のWebサイト(よくある質問)を見ると、31円/kWhという単価は電力会社の電力料金改定をベースとしたものです。

例えば、消費電力が500W(0.5kW)の製品を1時間使った場合、電気料金の目安はこれまでの「0.5kWh×27円/kWh=13.5円」から、新しく「0.5kWh×31円/kWh=15.5円」になります。今後は各メーカーのWebサイトやカタログでも、製品使用時における目安の電気料金が更新されていくかもしれません。

  • エアコンなど最小消費電力と最大消費電力が設定された製品は、目安の電気料金にも幅があります(写真はイメージです)

製品情報で消費電力や目安の電気料金をチェックするときは、計算上の単価が27円/kWhなのか31円/kWhなのかにも注目するとよいでしょう。また、27円/kWhから31円/kWhは約1.15倍なので(1.148148……)、27円/kWhで計算された電気料金を1.15倍すれば、最近の実状に近い電気料金の目安になります。