iPhone 11以降のカメラでサポートされている「ナイトモード」は、暗い場所で鮮明な写真を撮るための撮影モードです。iPhone内蔵のセンサーが周囲の光量を自動的に測定し、必要と判断したとき自動的に有効となるため、特に意識する必要はありません。

ナイトモードが動作しているかどうかは、カメラ画面左上にあるフラッシュアイコンの右横を見ればわかります。夜空に浮かぶ三日月のような黄色いボタンが表示されていればナイトモードで、横には撮影に必要な秒数(露出秒数)が表示されます。

そのナイトモードボタンには、黄色のほかに白色が存在します。かなり暗い場所では、いきなり黄色のボタンが表示されナイトモードに切り替わりますが、薄暗い場所では白いボタンが表示されるのです。この白ボタンが表示されているときは、プレビュー画面の下にスライダーが現れ、ユーザの判断でナイトモードに切り替えることができます。

少し薄暗い室内でカメラを構えたときを考えてみましょう。iPhoneは明るさが不足気味と判断すると、白ボタンを表示してユーザが手動でナイトモードに切り替えられるようにします。ボタンをタップしたうえでスライダーを操作しなければナイトモードはオンにならず、通常モードで撮影を続行することになります。

完全に明るさが足りない場所では、すぐにナイトモードが有効(いきなり黄色のボタンが出現する)になりますが、それなりに撮影できてしまう場所ではナイトモードの利用をユーザの判断に委ねようというわけです。

なお、じゅうぶんな明るさがある場所では白ボタンすら現れないため、手動でナイトモードに切り替えることはできません。

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