筆者は、もうずいぶんと長くApple Watchを使ってきてほぼ不満もないのですが、ひとつさらに改善を期待するところがあるとすれば「YouTubeを視聴できるようにしてほしい」ことでした。先日、デベロッパのHugo Mason氏がApp Storeで公開した無料アプリ「WatchTube」が、ついに僕らの夢をかなえてくれたのです!
Apple Watchの画面が消えても継続して再生、広告も入らない!
WatchTubeは、Apple WatchでYouTubeを見るための無料アプリ。iOS 13以降のiPhone、watchOS 8以降のApple Watchに対応しています。アプリからYouTubeの動画を検索したり、チャンネル登録やいいねもできるので、とりわけCellular機能を搭載するApple Watchと抜群に好相性です。
「アプリでできること」はこのあと少し詳しく説明しますが、筆者がWatchTubeに惚れた一番の理由は「YouTubeがApple Watchでとてもシームレスに再生できる」ところです。
筆者は、YouTubeをプレミアムじゃない無料サービス版で楽しんでいますが、WatchTubeならApple Watchの画面表示設定を常時オンにしなくても、手首を下げて画面がブラックアウトしている最中にYouTubeの再生が止まりません。ほかのアプリを起動しながらバックグラウンドでWatchTubeを再生することまではできないものの、すごく便利です。
また、アプリを試して3日が経った今でも、再生中に広告動画が挿入されることもありません。
Apple Watchにワイヤレスイヤホンをペアリングすれば、iPhoneも持たず身軽にジョギングに飛び出せます。走りながら政治経済系の解説動画を視聴して知識を深めるエレガントな時間を楽しんでいます。
さぞバッテリー食いなアプリなのかと思ったら、約20分間動画を再生して消費する電源は2~3%程度でした。全然アリですね。
チャンネルや動画のキーワード検索にも対応
WatchTubeアプリを起動すると一応、話題の動画を並べた「ホームページ」的なものが現れます。コンテンツキュレーションにも対応しているみたいなのですが、今のところ思わず「ええなぁ」と再生したくなるようなコンテンツは並んできません。
アプリのUIは英語対応のみですが、検索機能のキーワードは日本語にも対応しています。Apple Watchのソフトウェアキーボードによる日本語入力は今のところ音声入力のみで不便なので、筆者はiPhoneの「Apple Watchキーボード」機能を検索に使っています。
iPhoneを使ってWatchTubeで動画を検索、再生するまでのリズム感を動画で紹介したいと思います。
筆者は、ジョギングの時にWatchTubeでコンテンツを視聴する際、お気に入りの登録チャンネルや再生履歴、いいねした動画を振り返って見る機能などを活用しています。
WatchTubeにユーザーのGoogleアカウントを連携させることができないため、チャンネル登録がやり直しになるところは面倒です。WatchTubeの側で見つけて気に入った動画を、QRコードでiPhoneにシェアすることは可能です。
ホームページのキュレーションや、字幕が付いている動画のテロップ表示機能が働かなかったり、多少動作が不完全なところもありますが、筆者が待ち望んだアプリを開発してくれて、しかも無料で提供しているHugo Masonさんには感謝しかありません。今後も健やかなアップデートに期待してます!