ジャパンディスプレイ(JDI)は6月22日、透明ディスプレイ「Rælclear」(レルクリア)20.8型モデルの開発を発表した。2023年秋の量産を予定している。

  • 「Rælclear」(レルクリア)20.8型モデルのイメージ

Rælclearは、バックライトや偏光板無しで表示できる透明液晶ディスプレイ。透過率は84%で、「ガラスのような透明感」を実現したとうたう。映し出された映像は表と裏の両面から見られ、例えば対面に座る人同士で同じ映像を見たり、話した言葉を文字化させて共有できたりする。なお、裏側から文字を見た場合は反転して見える。

JDIでは2021年9月にクラウドファンディングサイト「Makuake」でRælclearの12.3型モデルを発売したところ、目標を大きく上回ったため販売を継続。今回、「画面に表示する情報量を増やしたい」というニーズを受け、20.8型モデルを開発した。

20.8型モデルでは、従来比2倍の周波数を実現しちらつきを低減したほか、輝度が2倍となり視認性も向上しているという。表示できる情報量が上がり、窓口業務や診察などの医療用途、交通機関やサイネージなどの用途を想定している。予定仕様は下記の通り。

  • 表示サイズ:20.8型(W460.8×D259.2mm)
  • 表示ドット数:1,280×720ドット
  • 表示色:4,096色
  • 表示周波数:120Hz
  • 透過率:90%
  • 白輝度:300cd/平方メートル