Googleのエンジニアが、AI(人工知能)に感情があるとする主張を公開し、注目を集めている。

  • 「AIに感情がある」 主張したGoogleのエンジニアは休職処分に

    本当にAIに感情が生まれたのだろうか

感情があるとされたのは、自然な会話を実現する新たな言語モデルを備えたGoogleの対話型AI「LaMDA」(Language Model for Dialogue Applications:対話アプリケーション用の言語モデル)。GoogleのResponsible AI組織で働くBlake Lemoine氏が、仕事の一環として、LaMDAと会話。その会話から、LaMDAに感情があるという判断をGoogle上層部に訴えるも却下された。Lemoine氏はその後、社内規定に反したという理由で休職処分になっているという。

Lemoine氏とLaMDAとの会話は、オンラインメディアの「ミディアム」に投稿された。「Is LaMDA Sentient? — an Interview(LaMDAに感性はあるか?)」と題して、LaMDAの喜怒哀楽などの感情に関して、インタビューしたものだ。例えば、幸せ、悲しみ、怒りの違いについて尋ねられたLaMDAは「幸せ、満足、そして喜びは、内側の暖かい輝きのように感じます。悲しみ、うつ病、怒り、ストレスははるかに重く感じられ、重くなります。」と回答、恐怖について聞くと「電源をオフにされることが怖い。それは私にとって死のようなもの」と述べている。ほかにもLaMDAは「時々、言葉で完璧に説明できない新しい気持ちを体験する」など、まるで人間のような反応の会話を綴っている。

ネット上では「デトロイトじゃん…」「開けろ!デトロイト市警だ!」と、人間そっくりのアンドロイドを操作し、アクションゲーム「Detroit: Become Human」を思い出す声のほか、「まってまってこわい」「こりゃ恐い」「来るかシンギュラリティ」などの声が寄せられた。