米Dellは6月9日(現地時間)、第12世代Intel Coreプロセッサ(Alder Lake)を搭載した「XPS 13」を発表した。内部設計を見直し、より薄く軽量なボディで機能・性能の向上を実現した。米国では9日から販売を開始、価格は999ドルから。Ubuntu 20.04を搭載するDeveloper Editionは949ドルから。

狭額縁デザインの「InfinityEdgeディスプレイ」でモバイルノートの新たな機能美を形にしたXPS 13。「モビリティを優先する顧客のためにXPS 13を可能な限りコンパクトにする」というミッションのもと、最新モデルでエンジニアリングチームは内部の改革に取り組んだ。手始めにマザーボードを小型化。DellのPCで最小、XPS 13(2021)のマザーボードに比べて約56%のサイズに縮小させた。

  • 従来モデルと内部を比較

    XPS 13(2021)と新しいXPS 13(右)の内部を比較

新しいXPS 13は、本体サイズが295.4×199.4×13.99ミリで重量が1.17キロ(従来モデルは295.7×198.7×14.8ミリ、1.27キロ)。従来モデルのレビューでは、改善が望まれる点として、負荷がかかる動作時の熱、スピーカー、Webカムなどが挙げられていた。新モデルは、マザーボードの小型化で生まれたスペースで冷却機構を強化、より大きなスピーカーで豊かなサウンドを実現した。カメラは720pで変わらないが、RGBと赤外線が分離したデュアルセンサーで画質が向上しているという。

ボディは、CNC削り出しのアルミニウムの特徴を活かして内外装の色調を統一し、ミニマリズムのアプローチを意識した色彩を実現した。指紋センサー/電源ボタン、左右に1つずつThunderbolt 4ポートを備えるが、ヘッドホンマイクコンボジャックとmicroSDスロットが省かれた。

  • OS:Windows 11 Home/Pro、Ubuntu 20.04
  • プロセッサ:Intel Core i7-1230U、i7-1250U
  • グラフィックス:Intel Iris Xe Graphics
  • メモリ:8GB/16GB/32GB(LPDDR5-5200)
  • ストレージ:256GB/512GB/1TB PCIe 4 x2 SSD
  • ディスプレイ:13.4型4K UHD+(3840x2400)タッチ対応、FHD+ (1920 x 1200) タッチ対応、FHD+ (1920 x 1200) タッチ非対応
  • ワイヤレス:Wi-Fi 6E、Bluetooth 5.2
  • インタフェース:Thunderbolt 4×2
  • 本体サイズ:W295.4×D199.4×H13.99ミリ、1.17キロ