2022年6月2日からスタートしたPlayStationの新しいサブスクリプションサービス「PlayStation Plus(PS Plus)」。サービス内容の異なる「PlayStation Plus エッセンシャル」「PlayStation Plus エクストラ」「PlayStation Plus プレミアム」の3つのメンバーシッププランを用意する。

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    新しい「PS Plus」では、3つのプランを用意

従来の「PS Plus」では、「毎月のフリープレイ」「加入者限定コンテンツ」「オンラインマルチプレイ」「加入者限定割引」「セーブデータのクラウドストレージバックアップ」「シェアプレイ」などのサービスが受けられた。今後、同様の内容は、3つのプランのうち「エッセンシャル」で提供。これまで「PS Plus」に加入していた人は、この「エッセンシャル」に自動で移行しているはずだ。

加えて「エクストラ」と「プレミアム」では、「PlayStation 5(PS5)およびPlayStation 4(PS4)のゲームカタログ」にある数百本のゲームが遊び放題。さらに「プレミアム」では、初代PlayStation(PS)、PlayStation 2(PS2)、PSP(プレイステーション・ポータブル)の名作をそろえる「クラシックスカタログ」のゲームをダウンロードプレイできるうえに、PlayStation 3(PS3)タイトルのオリジナル版などを「クラウドストリーミング」で遊ぶこともできる。

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    料金は「エッセンシャル」が1カ月で850円、3カ月で2,150円、12カ月で5,143円

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    「エクストラ」が1カ月で1,300円、3カ月で3,600円、12カ月で8,600円

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    「プレミアム」が1カ月で1,550円、3カ月で4,300円、12カ月で10,250円

新サービスに移行したことは知りつつも、どのプランにすればいいのか決めかねている人も多いだろう。今回、新しい「PS Plus」の最上位プラン「プレミアム」を体験したので、個人的におススメのプランを考えてみた。

令和によみがえるクラシックタイトルは懐かしさ満載

「プレミアム」の特典のなかでも特にうれしいのが、追加料金なしでさまざまなゲームが遊び放題の「クラシックスカタログ」「クラウドストリーミング」「ゲームカタログ」あたりだろう。そのなかの「クラシックスカタログ」「クラウドストリーミング」は「プレミアム」のみの特典。PS4もしくはPS5で、プレイステーションの過去世代の作品を遊べるサービスだ。

「クラシックスカタログ」をのぞいてみると、『IQ Intelligent Qube』『サルゲッチュ』など往年の名作タイトルがズラリ。しかも、追加料金なしでプレイできるとあって、「とりあえずダウンロード」できる気軽さがある。

試しに『サルゲッチュ』をプレイして感じたのは、やはりなんといっても懐かしさ。だが、ただ懐かしいだけではない。一部のクラシックタイトルでは、発売当初のバージョンと比較してフレームレートの向上や高画質化を実現しているほか、トロフィーなど、一部新しい要素が追加されているため、「こんなんあったなあ」と思い出に浸りつつも、新鮮な気持ちでプレイできた。

また、操作が難しく感じるのも一興。最近のアクションゲームは右スティックで視点操作を行うタイトルが比較的多いため、右スティックで網を振る操作に苦戦を強いられた。そもそも、PS5の「DualSense ワイヤレスコントローラー」には「セレクトボタン」や「スタートボタン」が搭載されていないため、代わりにタッチパッドの左右を代用するのだが、その操作もなかなか慣れない。

グラフィックは、当時のポリゴン感を残しつつも、高解像度化で見やすく進化。ビジュアルプリセットでは「デフォルト」「レトロクラシック」「モダン」が用意されているので、「懐かしい度」を高めたい場合は、レトロクラシックなフィルターでゲームを楽しんでみるのもいいだろう。アスペクト比も複数用意されていた。

そのほか、好きなタイミングでセーブ&ロードできる機能や、ゲームの巻き戻し機能なども搭載している。巻き戻し機能は、目的のステージまでの難所をサクッとクリアしたいときなどに使えそうだ。『みんなのGOLF』では、「ナイスショット」を打つまで何度もやり直す“チートプレイ”ができるだろう。

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    『サルゲッチュ』をプレイ。「プレミアム」未加入でも1,100円で購入できる

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    初代PSらしいポリゴン感を残しつつも、キレイになったグラフィック

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    トロフィーが追加されたタイトルもあるので、新鮮な気持ちでもう一度プレイできる

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    ビジュアルプリセット「デフォルト」

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    ビジュアルプリセット「レトロクラシック」

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    ビジュアルプリセット「モダン」

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    アスペクト比も変えられる

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    巻き戻し機能を搭載するタイトルも

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    『IQ Intelligent Qube』も「クラシックスカタログ」にラインアップする

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    『みんなのGOLF』では巻き戻し機能によるチートプレイが可能だ

「クラウドストリーミング」のPS3タイトルは、185作品をラインアップ。『ICO』や『ラチェット&クランク』『バイオハザード』の過去シリーズなど、数多くの名作をそろえる。本体にゲームをダウンロードすることなく気軽に楽しめるのもメリット。一部PS4タイトルもストリーミングでプレイ可能だ。

バイオハザードシリーズだけ見ても、『バイオハザード4』『バイオハザード5 オルタナティブ エディション』『バイオハザード6』『バイオハザード アンブレラ・クロニクルズ』『biohazard HD REMASTER』『バイオハザード オペレーション・ラクーンシティ』『BIOHAZARD CODE: Veronica 完全版』『バイオハザードダークサイド・クロニクルズ』『バイオハザード アンブレラコア』『バイオハザード リベレーションズ アンベールド エディション PlayStation 3 the Best』と、かなり贅沢な顔ぶれ。ファンからすれば、これだけで十分加入する理由になるだろう。

「プレミアム」では、これら初代PSからPS3までのタイトル計200本以上が遊び放題。タイトルは今後も追加される予定なので、遊びつくせないほどのボリュームに満足すること間違いなしだ。クラシックゲームのファンや、最新のシリーズタイトルのプレイをきっかけに過去作に興味を持った人には、「プレミアム」への加入をおススメしたい。

一方で、個人的にやや残念だったのが、初代PS、PS2、PSP用タイトルの数がほかの世代と比較して少ないこと。リリース時点でのラインアップは17本だ。そのため「ストリーミングでPS3タイトルを遊び倒したい」と決めている人以外は、お気に入りの初代PS、PS2、PSP用タイトル追加まで様子を見る手もある。言い換えれば、今「プレミアム」に加入するか否かは、PS3タイトルをプレイするか否かで決めるといいだろう。

もちろん、初代PS、PS2、PSP用のタイトル17本すべてプレイしたら、それだけでおつりがくるレベルなので、片っ端からプレイするつもりのクラシックゲームファンであれば、即加入でも問題なし。「プレミアム」の特典には、特定のタイトルを時間限定でお試しプレイできる「ゲームトライアル」もあるため、それらを含めて総合的に判断するのもアリだ。

なお、ストリーミングについては、スクリーンショットの撮影ができないこと、一定のプレイヤー数を超えると順番待ちになる可能性があること、通信回線が不安定な環境では快適にプレイできないことなど、弱点にも注意しておきたい。

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  • 初代PS、PS2、PSPのタイトル。このなかにプレイしたいタイトルがどれだけあるかも「プレミアム」加入の判断材料になるが、一部のタイトルは「プレミアム」未加入でも個別購入できる

  • PS Plus

    PS3タイトルはかなり豊富。PS3のゲームも「クラシックスカタログ」に含まれるが、初代PS、PS2、PSPのタイトルと違い、基本的にストリーミングでプレイ

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    時間限定でお試しプレイできる「ゲームトライアル」も「プレミアム」のみの特典

「ゲームカタログ」も超豪華! 未プレイがあるなら「エクストラ」がおトク

「エクストラ」と「プレミアム」で遊べる「ゲームカタログ」は、タイトルが超豪華。『Ghost of Tsushima DIRECTOR'S CUT』や『DEATH STRANDING DIRECTOR’S CUT』などの準新作から、『Demon's Souls』『Outer Wilds』といった名作まで、かなりの数をそろえる。

発売直後の新作はラインアップされないことが予想されるので、「ゲームは新作を発売直後に購入する派」の人には向かないだろうが、少し前に話題になったゲームに興味があるけどまだプレイできていない人、定期的にセールで安くなったゲームを物色するタイプの人には超おススメ。『FINAL FANTASY VII』や『FINAL FANTASY VIII Remastered』など、PS4ですでにリマスター版が登場している初代PSのタイトルに関しては、「クラシックスカタログ」ではなく「ゲームカタログ」にラインアップされているものもある。

筆者は最近『エルデンリング』にドハマりしたばかりで、『Demon's Souls』や『Bloodborne』にも興味を持ち始めていたところだった。そのため「ゲームカタログ」でこれらを見かけたときには、逡巡する間もなくインストール。この2タイトルだけでも、普通に購入したら合計1万円近くの出費になるだろう。

「エッセンシャル」と「エクストラ」の12カ月の料金を比較すると、「エッセンシャル」が5,143円、「エクストラ」が8,600円と、その差はわずかに3,500円ほど。そう考えれば、1年のうちに『Demon's Souls』と『Bloodborne』をプレイするだけでも、「エクストラ」のほうがおトクだとがわかる。『Ghost of Tsushima DIRECTOR'S CUT』や『DEATH STRANDING DIRECTOR’S CUT』もゲーム1本購入するより「エッセンシャル」から「エクストラ」にアップグレードしたほうが断然安いし、2本購入するなら「PS Plus」未加入者が「エクストラ」に加入して年額を支払うほうが安い。

なお、『Demon's Souls』や『RETURNAL』など、一部PS5のみ対応のタイトルがあるので、PS4ユーザーは注意が必要だ。

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    「ゲームカタログ」のタイトル一例。「エッセンシャル」と「エクストラ」の違いは「ゲームカタログ」の有無くらいだが、その差はかなり大きい

  • PS Plus

    『Horizon Zero Dawn Complete Edition PlayStation Hits』や『GOD OF WAR』も「ゲームカタログ」にラインアップする

  • PS Plus

    『ICO』は「プレミアム」に加入しないとプレイできないが、『ワンダと巨像』と『人喰いの大鷲トリコ』は「エクストラ」でもプレイ可能だ

  • PS Plus

    「FINAL FANTASY」シリーズは7、8、9、10/10-2、12、15を確認

  • PS Plus

    PS5『Demon's Souls』は、購入すると8,690円

  • PS Plus

    PS4『Ghost of Tsushima DIRECTOR'S CUT』は、購入すると7,590円

  • PS Plus

    PS5『DEATH STRANDING DIRECTOR’S CUT』は、購入すると6,490円。なお、PS4の『DEATH STRANDING』も「ゲームカタログ」の対象だ

先に述べたように、PS3以外のクラシックタイトルはまだ数が多くない。そのため、「プレミアム」への加入をおススメしたいのは、「ゲームトライアル」を試したい人や「クラウドストリーミング」で特にPS3タイトルを遊びたい人だ。PS3タイトルよりもPS4やPS5などの比較的新しいゲームに興味があり、かつ「ゲームカタログ」の対象タイトルのうち、1~2本でも未プレイ作品がある人には、「エクストラ」への加入を強くおススメしたい。PS3タイトルもPS4/PS5タイトルも、どっちも遊びたい人は当然「プレミアム」以外ないだろう。

それぞれの対象ゲームタイトルは、数が多いため公式サイトを参照してほしい。なお、PS5限定の「PlayStation Plusコレクション」は、引き続きどのプランでも追加料金なしで楽しめる。

同じタイトルのオンラインプレイを極めているプレイヤーは「エッセンシャル」でも問題ないと思うが、「エクストラ」にするだけでかなりのゲームがフリープレイになるので、これを機に未プレイのゲームを開拓してみてはいかがだろうか。

また、これまで「オンラインマルチプレイ」をしないことを理由に「PS Plus」に加入していなかった人も、ぜひ一度「ゲームカタログ」のタイトルをチェックしてみてほしい。購入予定のゲームが数本あるなら、「エクストラ」に加入したほうがおトクかも……?