パナソニックは6月8日、「梅雨時期の洗濯に関する実態調査」の結果を発表。併せて、エアコンを使った部屋干しのコツについて紹介した。

  • 梅雨時期・雨の日の洗濯物について、どのように干していますか?(パナソニック調べ)

このレポートは、5月12日〜13日、20~60代の男女1,101名を対象に実施したインターネット調査の結果をまとめたもの。

梅雨は部屋干し派が多数も、ニオイ・生乾きに悩み

「梅雨時期・雨の日の洗濯物で部屋干しをしたときに困ったこと」について、約6割(58%)が「洗濯物のニオイ・生乾き臭」と回答。次いで「乾きムラがある・乾かない」(45%)、「室内で邪魔になる」(41%)、「部屋がジメジメする」(31%)が多かった。

部屋干しで困ったエピソードとして、「ご飯の匂いがついてしまう」、「急な来客時に干してある洗濯物の扱いに困った」、「カーテンレールが曲がってしまう」、「壁にカビが発生した」、「衣類にカビもはえてきたこと」といった声があった。

梅雨時期・雨の日に洗濯物をどのように干しているか聞いたところ、「部屋干し」が約6割(57%)を占める一方、「バルコニーに干す」と回答した人も8%いた。ほかにも、車庫や駐輪場に干すといった回答もあり「雨でも外干し層」も一定数いることが判明。

続いて、「扇風機やサーキュレーターで風をあてる」(34%)、「エアコンの除湿機能・衣類乾燥機能を使う」(23%)、「衣類乾燥除湿機を使う」(19%)となった。

  • 梅雨時期・雨の日の洗濯で工夫していることは何ですか?(パナソニック調べ)

部屋干し+扇風機は自然乾燥と大差なし?

パナソニックが過去に行った実験では、部屋干し時の洗濯物の残水量を自然乾燥、扇風機、衣類乾燥除湿機で2時間ごとに比較したところ、衣類乾燥除湿機を使うと扇風機を使うよりもかなり早く乾く一方で、扇風機だけを使っても自然乾燥とあまり変わらない結果になったという。

一般的に、衣類に水分が残ったまま5時間以上経つと雑菌の繁殖が進んで部屋干し臭が発生すると言われており、パナソニックは部屋干しでは基本的に5時間以内に乾かすことを推奨している。

洗濯物を早く乾かすには、「温度」「湿度」「空気の循環」といった3つの条件を満たす必要がある。それを裏返せば、室温が低く、湿度が高すぎて、かつ空気が流れていない場所では、部屋干しした洗濯物が乾きにくい。

梅雨時は温度よりも湿度や空気の流れをコントロールするのが現実的で、湿度は50%以下を目安に、低いほど洗濯物が乾きやすくなるという。空気を循環させるには窓を開けるほか、換気扇や扇風機を回すのも有効。また、雨の日でも、家の中より外の方が湿度は低い日があるとして、そのような日は雨が降り込まない程度に窓を開け、空気を入れ換えることを推奨している。

また、エアコンを上手に使えば、干す時間を大幅に短縮できるとのこと。エアコンに「部屋干し向けのモード」がある場合はそれを活用。そうでない場合、エアコンの「除湿モード」を使うと、水分を含む空気をエアコンが吸い込んで除湿される。エアコンの吸い込み口は上部にあるため、エアコンの前に洗濯物を干したら、その下から扇風機で風を当てると良いという。

  • エアコンの前に洗濯物を干したら、その下から扇風機の風を当てると良い

部屋干し臭に悩んでいるなら、「除湿機」を導入する価値は大きいとしている。除湿機を使って部屋干しの洗濯物を効率良く乾かすには、干すときに洗濯物同士を密着させすぎず、除湿機から送られた風の通り道をつくる。風量が大きいとハンガーがずれ、洗濯物が一方に寄ってしまうことがあるので注意。湿気は下に溜まるため、洗濯物の真下に設置すると効率良く除湿できる。

  • 除湿機を使う場合、洗濯物の真下に設置すると効率良く除湿できる