東京都、埼玉県、千葉県、神奈川県の1都3県は6月3日、「電力ひっ迫に係る一都三県共同メッセージ」を発出した。省エネ・節電の協力を求めるメッセージを呼び掛けており、家庭向けには、エアコンや冷蔵庫などの設定による節電や、省エネ家電への買替を推奨している。

  • 東京都、埼玉県、千葉県、神奈川県の1都3県が出した「電力ひっ迫に係る一都三県共同メッセージ」

2022年夏は電力不足が懸念されるほか、液化天然ガスなどの高騰に伴う18カ月連続の電気代の値上げを背景に、家庭向けと事業者向けそれぞれに、省エネ・節電の協力を求めている。

家庭向けには、家電製品などの設定による日頃の省エネ・節電を呼びかけている。エアコン設定温度の目安を28度にしてフィルターを清掃することや、冷蔵庫の温度設定を「中」にし、中身を詰め込みすぎないようにするといった小さな工夫で省エネ・節電に大きな効果を得られるとしている。また、エアコン、給湯器、冷蔵庫などを省エネ型の家電へ買い替えることも推奨している。

  • エアコン・冷蔵庫の設定温度を高めにするなどの工夫を呼びかける

事業者向けには、オフィスでの省エネ・節電を訴えており、空調設定温度の緩和を促して室温は28度に、照明照度を居室で500ルクス程度に見直すことを喚起。空調設備や照明などを省エネ設備へ更新することも呼びかける。このほか、電力のひっ迫が予想される14時頃は、操業日・時間の計画的なコントロール、蓄電池の活用などでピークをずらす工夫を求めている。

  • オフィスでの空調設定温度や照明照度の調節を求めた内容