iPhoneに標準装備のカメラアプリには、4:3と1:1(スクエア)、16:9の3種類の縦横比率(アスペクト比)が用意されています。プレビュー上部にある「^」をタップするとシャッターボタン付近に現れる「4:3」をタップすれば変更でき、以降の写真はそのアスペクト比で撮影されるようになります。

しかし、撮り直しがきかない場合には、できるだけベストな状態で記録したいもの。4:3と1:1、16:9それぞれのアスペクト比で撮影したときの条件、有利/不利な点を理解しておくべきでしょう。

写真の情報量・緻密さの決め手となる画素数は、4:3で撮影することがベストです。4:3が約1200万(4,032×3,024)に対し、スクエア(3,024×3,024)と16:9(4,032×2,268)は約914万と25%近く減ってしまいます。シャッターチャンスは一度きりということを考えれば、情報量が多い4:3で撮影するほうが後悔は少ないかもしれません。

とはいえ、あらかじめ自分が欲しいサイズに切り取られた状態で撮影されるのは便利なもの。撮影後にトリミング(切り取り)などの画像加工が必要ないことを考慮に入れれば、1:1や16:9で撮影する価値はあります。1:1の写真はSNSで扱いやすく、16:9はテレビに映すときに余白が生じないという点で、4:3にはない便利さが。適材適所でうまく使い分けましょう。

なお、カメラアプリの初期設定では、アスペクト比は4:3に設定されています。これを1:1や16:9に変更したい場合は、『設定』→「カメラ」→「設定を保持」の順にタップし、現れた画面で「クリエイティブコントロール」スイッチをオンにしましょう。これで、次回の起動後も同じアスペクト比が適用されるようになりますよ。

  • 写真はどのアスペクト比で撮ると有利?