マランツは、独自の高音質プレーヤー設計技術を投入したミドルクラスのCDプレーヤー「CD 60」を6月中旬に発売する。価格は11万円。カラーはシルバーゴールドとブラックの2色。

  • CD 60(シルバーゴールド)

同社は1982年に世界に先駆けてCDプレーヤーを発売したオーディオメーカーのひとつであり、現在に至るまで途切れることなくCDプレーヤーの開発を続けてきたブランドでもある。CD 60は、同社の音楽性を継承しつつ発展させた、新世代のミドルクラスCDプレーヤーと位置づけている。

  • CD 60(ブラック)

音楽CDやCD-R/CD-RWに加え、前面のUSB-A入力にハイレゾファイル(DSD 5.6MHz、PCM 192kHz/24bit対応)を保存したUSBメモリーを装着することで、ハイレゾ再生にも対応する。

  • 利用イメージ(CD 60以外の製品は付属しない)

上位モデルの「ND8006」と同じ、独自のサウンドチューニングを可能にする電流出力型の32bit対応DAC(ESS「ES9016K2M」)を搭載し、マランツオリジナルのアルゴリズムによるデジタルフィルター「Marantz Musical Digital Filtering」(MMDF)を装備する。

一般的なD/A変換回路ではDAC内蔵のデジタルフィルターを用いるが、CD 60のMMDFでは、「SACD 30n」(2020年発売)のディスクリートDAC「MMM-Stream」で使っているものを踏襲。PCM信号を入力したときに好みに合わせて2種類の特性を切り替えられる。

DAC以降のアナログステージには、低歪み化した独自の高速アンプモジュールHDAMを用いたフルディスクリート・アナログ出力回路など、マランツの設計技術を投入。「ハイスピードで情報量が豊か、そして音楽性にあふれたサウンド」を追求している。また、3段階のゲイン切り替えに対応したフルディスクリートヘッドホンアンプも備えている。

フロントパネルには、既発売のSACD 30nや「MODEL 30」(2020年発売)、「MODEL 40n」(2022年発売)と同様に、新世代のマランツを象徴する新たなデザインを採用。

伝統的なデザインエレメントを受け継ぎながら、 現代的な解釈により生み出された新しいハウジングで、「印象的でありながら、さまざまなスタイルのインテリアに調和する普遍性を兼ね備え、住空間にオーナーの個性を反映させる、これまでにないオーディオのデザイン」を目指したものだという。

出力端子として、金メッキを施したアナログRCAと、光/同軸デジタル、ヘッドホン出力を各1系統装備。AC電源用のインレットも備える。消費電力は38W。本体サイズは442×396×129mm(幅×奥行き×高さ)。電源ケーブルとステレオRCAケーブル、リモートコネクターケーブルなどが付属する。

  • 背面

  • 付属のリモコン