米NVIDIAは5月11日(現地時間)、Linux用のGPUカーネルモジュールをオープンソース化し、GitHubで公開した。GPLとMITのデュアルライセンスになっており、すでにリポジトリからダウンロードできるようになっている。

NVIDIAはこれまでカーネルドライバモジュールをクローズドなソフトウェアとしてしか提供してこなかったが、今回はじめて一部でオープンソース化に踏み切った形。公開されたのはバージョン「R515」からで、NVIDIA TuringとNVIDIA AmpereベースのGPUを搭載するシステムで利用できる。Canonical、Red Hat、SUSEがパートナーとして参加しており、各社が今後展開するリビジョンに統合されるという。

なお、ユーザーモードドライバはクローズドソースのまま公開されていない。オープンソースとして公開されたカーネルモジュールは、データセンター向けは製品版としてサポートされているが、GeForceシリーズとワークステーション向けはアルファ版としてのサポートにとどまっている。