LGエレクトロニクスは日本でノートPCやディスプレイを出しているメーカーです。もちろんハイスペックなゲーミング用のディスプレイなど、高品質な製品も出していますが、普段の日常生活で、あるいは最近はやりの動画配信などで使うととても便利な製品も出しているのです。またリモートワークが当たり前になると自宅にはどうしてもノートPCが必要ですよね。LGの製品はいざって時に外出先に持ち出しても便利なラインナップがそろっているのです。2022年4月19日に東京で行われた新製品発表会で、気になる製品をいくつかピックアップしてみました。

  • LGの気になる新製品をご紹介

まずはノートPC「LG gram」シリーズ。gram(グラム)の名称は「1kg以下=グラムレベルの軽量製品」であることから来ています。ノートPCは多くのメーカーの製品がありますし、性能や価格もいろいろなものがあります。価格ばかり気にしてしまうとパフォーマンスの悪い製品を選んでしまうこともありますし、パワーで選ぶと結構な重さで持ち運びに大変、なんてこともあるでしょう。「ノートPCは自宅でしか使わない」と思って重さを気にせず買ったものの、自宅では集中力が続かずカフェに出かけたい、なんて思った時に、軽量な製品に買い替えるのも費用が無駄になってしまいます。アフターコロナ時代はいつでもどこでも使える「軽量・ハイパワー」なノートPCを選ぶのが良いかもしれません。

  • LG gramは業界でもトップクラスの軽量なノートPC。片手でも楽に持てる

LG gramの2022年最新モデルは14型、16型、17型の3サイズ。全モデルが第12世代のIntel Coreプロセッサを搭載するハイパフォーマンスな製品で、数年は使い続けられます。マグネシウム合金のボディーは高い剛性を持ちながら軽量で、片手でも楽に持てます。しかもMIL-STD-810Gの規格7項目をクリアしているので強度も十分。

  • 3サイズどれも軽量でパワフルなノートPCだ

ディスプレイはノングレア仕様で横に広い16:10と、複数のアプリを起ち上げて同時に作業するときも使いやすいと感じました。さらにWEB会議に必須のカメラは解像度がフルHDであり、別途WEBカメラを買わずとも明るく鮮明な映像を送ることができます。軽さだけではなく作業がしやすいのがLG gram最新モデルの特徴です。重さは14型が999g、16型が1,199g、そして大画面の17型でも1,350g。厚さも14型、16型は16.8mm、17型が17.7mmと薄いので、かばんに入れても邪魔になりません。

  • パッと持ち出してどこでも仕事やオンラインミーティングに参加できる

16型と17型にはグラフィックスに「NVIDIA GeForce RTX 2050」搭載モデルもあります。ノートPCで動画編集やゲームをするならこちらを選ぶのが間違いないでしょう。金属ボディーのため本体の放熱もよく、重い作業にも向いていそうです。また仕事に活用する人にはMicrosoft Office Home & Business 2021付属モデルもあります。価格は14型が219,000円から、16型が265,000円から、17型が270,000円から。

さてノートPCを普段から持ち歩いている人なら、自宅に戻ったときは大きい画面で作業したいものです。しかし自宅の机の上が狭くてディスプレイを置く場所がないという人もいるでしょう。また大型のテーブルで作業して、仕事が終わったときはディスプレイを片づけてそこで食事をする、なんてケースもあるでしょう。ディスプレイはどこかに固定して設置するものと考えがちですが、「Libero Monitor」は自由に移動させることのできる新感覚のディスプレイです。

  • 壁にかけることのできるディスプレイ「Libero Monitor」

Libero Monitorは27型QHD解像度で、本体の上には壁にかけるフックが付いています。机の上が狭くても壁からディスプレイをつりさげて設置できるわけ。設置場所も様々な場所を選ぶことができるでしょう。上部には脱着可能なフルHDのカメラもあるので、カメラの突起が邪魔な場合は取り外して使うことができます。端子類は壁に掛けることを考え側面についており、USB Type-Cでも利用できます。

  • 自宅でノートPCを接続して大画面で作業できる。壁掛けなので場所をとらない

またディスプレイ下部はスタンドになっているので、このままテーブルの上に置くことも可能。ベゼルも狭く白色系を基調としたカラーはインテリア性もあり、どんな部屋にも合いそうです。

  • 本体下部はスタンドになっている

そしてこの春の新製品で最も注目したいのがディスプレイを上下に2枚重ねたようなディスプレイ「DualUp Monitor(28MQ780-B)」です。縦横比は16:18とほぼ正方形。16:9の一般的なディスプレイを2枚つないだ製品と考えるといいでしょう。ここまでスクエアな形状のディスプレイはなかなか見たことがありません。

  • 上下に長いディスプレイ「DualUp Monitor」

このディスプレイはクリエーターやライブ配信など、複数のアプリやウィンドウを多数広げて使うユーザーに向いています。一般的にディスプレイの面積を増やす場合は、横方向に長いディスプレイや、複数のディスプレイを左右に広げて設置します。ゲームやオフィス作業は横に長いディスプレイでも使いやすいでしょうが、動画編集なら編集画面とプレビュー画面はすぐ隣でみたいですし、ライブ配信をする人ならば配信画面とチャット画面はなるべく近くにあったほうが便利です。DualUp Monitorなら「編集とプレビュー」「配信とチャット」のように、常に組み合わせて使うアプリを上下に表示できるので使いやすいわけです。

  • 2つのアプリやウィンドウを上下に表示できる

ライブ配信を行うときにDualUp Monitorを使えば顔や目の動きが最小限で済むため、不自然なく配信作業を行うことができます。ビデオ編集の時も視線の動きが上下で済むため疲労も少なくなりそう。DualUp Monitorは今の時代のPCの使い方にマッチした製品だと感じます。

  • 編集作業やライブ配信をちょっと本格的にやりたい人に向いている

ところで最近は企業が環境問題への意識を高めています。LGエレクトロニクスも今回発表した製品のパッケージに再生紙を利用するなど、環境を考えた製品作りを行っています。LG gramは内部の緩衝材も再生紙を使用していますが、その緩衝材には印刷と切り取り線が入っています。

  • LG gramのパッケージは再生紙。緩衝材も同じ素材だ

これをハサミやカッターで切り取ると、なんとカレンダーのついた小物入れが出来上がりました。パッケージを古紙としてリサイクルに出すだけではなく、自宅やオフィスで使えるちょっとした小物にもなるというのです。これはぜひ他の製品にも広げてほしいものです。

  • 組み立てるとカレンダー付の小物ケースになった

今回気になったLGエレクトロニクスの新製品、個人的にもすべて購入したいと思いました。中でもDualUp Monitorは自分の普段行っている作業にピッタリですし、LG gramは移動先にノートPCを気軽に持っていける軽さとパフォーマンスが気に入りました。また環境を考えたメーカーである点も好感が持てます。これからディスプレイやノートPCの購入を検討されている方、ぜひ参考にしてください。

  • スマホを入れておくのにもぴったり