米Snapは4月28日(現地時間)、フライングカメラ「Pixy」を発表した。カメラを備えたサングラス「Spectacles」に続く、Snap Camera向けにデザインされた同社のハードウェア製品の第2弾だ。米国とフランスで28日に販売を開始した。

Pixyはサイズが131.7×106×17.6ミリ、重さが101グラム。手のひらから飛び立ち、手のひらに着地する。最大の特徴は、簡単な飛行モード設定で誰でもすぐにドローンを使った自撮り撮影を行えること。飛行用のコントローラは不要。ドローン本体のダイヤルを回転させてオン/オフ、そしてホバー/リビール(reveal)/フォロー/オービットといった飛行モードを選択する。

手のひらにPixyをのせて目の高さに合わせ、本体のスタートボタンを押すと、ユーザーを中心に選択した飛行モードで飛行して撮影を開始する。

撮影時間の長さやユーザーからの距離、キャプチャの方法(ビデオ、画像)など、キャプチャに関する設定はアプリで行う(飛行モードごとに設定可能)。あらかじめ設定した時間の撮影が終了すると着地準備のLEDライトが光り、手をのばすと手のひらに着地する。

飛行後にPixyはSnapchatのMemoriesにスナップをワイヤレスで転送する。Snapchatの編集ツール、LensesやSoundsを使って、スマートフォン上で簡単に動画や写真を加工してすぐに共有できる。ビデオは縦向き・横向きのどちらでも利用できるようにキャプチャされ、他のソーシャルメディアにも投稿しやすい。

ストレージは16GB、最大100本のビデオまたは1000枚の写真を保存できる。品質は、静止画がデフォルトで4000×3000(12MP)、動画は2.7K。動画撮影のフレームレートは最大30fps。1回の充電で5〜8回の飛行が可能(1回の飛行は10〜60秒)。交換可能なバッテリーは20分で約80%の高速充電に対応する。ワイヤレスはBluetooth LEとWi-Fi(802.11 b/g/n/ac)。

価格は229.99ドル。ストラップ/バンパー、バッテリー×1、充電用のUSB-Cケーブルが付属する。予備のバッテリーをセットにしたフライトパックは249.99ドル。

  • ストラップとバンパー

    Pixyをぶら下げて持ち歩けるストラップとバンパー