特定の植物の育て方を知りたい時、名前が分かっていたら「○○○の育て方」と検索できるが、名称が分からないと検索語で行き詰まってしまう。

米Googleは4月7日(現地時間)、イメージとテキスト(英語)を使って検索する「マルチ検索」(multisearch)のベータ提供を米国で開始した。

これは昨年9月に「Search On '21」でデモを披露した機能。名前が分からない植物の育て方の場合、「Google」アプリ(Android、iOS)のLensカメラでその植物の写真をスナップし、「+Add to your search」(検索を追加)をタップして「care instructions」(育て方)とテキストクエリを追加する。写真を見せて「この花の育て方は?」と質問するのと同じような検索を行える。

  • オレンジ色の服の写真に「green」というテキストクエリを追加、同じようなスタイルの緑色の服を探す

他にも、花柄のシャツの画像に「socks with this pattern」という検索を追加して同じ柄の靴下を探したり、ダイニングセットの写真に「coffee table」という検索を組み合わせてお揃いになるテーブルを探すなど、マルチ検索は色やブランド、視覚的な関連付けなどで検索を絞り込める。

画像とテキストの組み合わせからユーザーの検索の意図を導き出す過程にAI(人工知能)を活用している。音声アシスタントがユーザーの質問の意図を必ずしも汲み取れるとは限らないのと同じように、マルチ検索も完全ではないが、Googleは人にとってより自然で直感的な検索を実現できるように、MUM(Multitask Unified Model)による強化を検討しているという。