NTTドコモ モバイル社会研究所は4月4日、小中学生のSNSの利用状況についての調査レポートを発表した。
中学生のSNS利用率は約9割
利用者の年齢を小学生低学年、小学生高学年、中学生の3つに区分し、SNS(LINE、Twitter、Instagram、TikTok)の利用率を集計した。
男女平均では、低学年が34%、高学年が51%、中学生が90%。全学年で男子より女子のほうが高い。2月に発表された小中学生のスマートフォン所有率でも同じ傾向が見られ、前後関係は不明としても強い関連性がうかがえる。
低学年では「TikTok」利用率が急増
サービス別のSNS利用率を見るとLINEが圧倒的に多く、中学生男子は80.0%、中学生女子は91.8%と、連絡ツールとしてほぼ必需品になっていると考えられる。
TwitterやInstagramのような、現実世界のコミュニティの外の人間ともつながる可能性のあるオープンSNSの利用率は中学校進学を境に変化しており、小中学生に使わせている家庭はゼロに近い。
一方で、ショート動画SNSのTikTokも性質としてはLINEのようなクローズドSNSではなくオープンSNSに当てはまるが、こちらは2020年の前回調査と比較しても急激に小学生の利用率が上がっている。特に低学年女子ではLINEの利用率(22.5%)をTikTok(28.8%)が上回った。
調査概要
- 調査タイトル:2021年親と子の調査
- 調査方法:訪問留置調査
- 調査対象:関東1都6県の小中学生とその親
- 有効回答数:500
- サンプリング方法:クォータサンプリング。性別・年齢(5歳刻み)・都道府県の人口分布に比例して割付
- 調査時期:2021年11月